ペーパードライバーによる試乗記第11弾!トヨタ コペンGR SPORTに試乗しました。今回は内装インテリア編です。
軽自動車としては200万円を超えるお高い車ですから、ちょっとインテリアにもこだわって欲しいのが本音です。
やっぱりスポーツカーですから、運転している際の高揚感を果たして感じられるのか見ていきましょう。
目次
車室寸法
車内長910mm×室内幅1250mm×車内高1040mm
2シーターですから、非常にコンパクトな車内空間です。
MOMOのハンドル周り
ハンドル周りを見ていきましょう。「GR」ロゴが目立ちます。
最近の車のハンドルにはとにかくボタンがてんこ盛りでついているイメージですが、コペンGRにはハンドル左側にしかボタンが付いていません。だいたい右側にはクルーズコントロールのスイッチがあるイメージですが、コペンには無いようです。
無駄を極力省き、運転に集中できるように配慮しているのでしょうか。
ちなみにハンドルはMOMO製で革は「本革」だそうです。
握っていて、よく手に馴染みます。
車内に乗り込んだ時に本革の香りがしますので、入った瞬間から高級外車に乗り込んだような気分にさせてくれますよ。
この車両はCVTモデルですが、マニュアルモードが選択できます。
変速はシフトレバーでも操作できますが、パドルシフトでの操作も可能です。
ハンドル右側にはミラーの調整のボタンなどのボタンがあります。
ミラー格納は手動です。最近の車のミラー調整ボタンはドア部分にあることが多いですが、コペンはハンドル脇にあります。
メーター
メーターはアナログ針の三連メーターです。
エンジンスタートすると点灯します。左側液晶画面にはシフトポジションと走行距離、右側の画面には時間、外気温、葉っぱのマークでエコ度が表示されます。
エコ度は三段階。葉っぱが大きくなるほど燃費が良い状態です。
ちなみにCVT車のみにしかこの機能はありません。
アクセルとブレーキペダルは普通
スポーツカーなので、ペダル類にもこだわりと見せてくれるかと期待していましたが、普通の樹脂ペダルでした。
金属とか、メッキとかでピカピカしていたらテンションが上がるのに。
ちなみにアクセルペダルは一般的な吊り下げ式です。
インパネはカーボン調装飾
インパネにはカーボン装飾が施されています。助手席前のカーボン調パーツはツルツルで本物っぽいです。
スポーツカーらしさが演出してあり、運転していてテンションが上がります。
コンパクトでカーボン調なセンタークラスター
ナビは大きめの画面で見やすいと思います。
調べてみると、「ナビ無し」というオプションがあるらしいです。面白いです。
ナビ下のエアコン部分を見ていきましょう。
エアコン部分のパネルは、つや消しのカーボン調装飾と周囲をピアノブラックで囲ったおしゃれなデザインとなっています。
エアコン部分の幅は非常にコンパクトです。
運転席と助手席用で2つのエアコン吹き出し口があるイメージですが、1つしかありません。
幅がコンパクトになり、より軽量化と足元空間の拡大を狙っているのでしょうか。
エアコンはオートエアコンですので、とても使いやすいと思います。
USB口は無く、シガーソケット装備
エアコン下にDCソケットがあります。
電源が最初どこにあるかわかりませんでしたが、この左側のキャップを外すと、、、
端子が出てきます。
ちなみに右側にある丸いものは、ルーフ開閉時に点灯するインジケーターとなっています。
シフトレバー
CVTのシフトレバーはとても存在感があります。
特に周りにボタン類はありません。
シフト操作もストレートに上げ下げするものではなく、段が付いていて、ガチャガチャできます。
マニュアルモードがありますので、シフトレバーでのシフト上げ下げができますし、手元のパドルシフトでも操作ができます。
ちなみにコペンGR SPORTに電子制御的な走行モードは無いようです。
味を変えたかったらマニュアルモードにして運転すると面白かったです。
サイドブレーキ!とその周りのボタン類
最近の普通車では絶滅しそうなサイドブレーキが健在です。
もはやスポーツカーでしか残っていないですね。
レバー先端下にあるレバーはパワーウインドウの上げ下げレバーです。
ドアにではなく、こちらについています。不思議ですね。
ちなみに、ライバルのホンダS660ではパワーウィンドウの「オート」が無くてかなり面倒でしたが、コペンGRはちゃんと「オート」開閉機能があり、ちょっとレバーを上げれば全開、全閉ができますので便利です。
真ん中のボタンというかレバーが、「ルーフ開閉」のレバーとなります。
パワーウインドウの要領で、引き続けるとルーフを開閉する動作をしてくれます。レバーを途中で離すと、開閉作業も止まりますので注意しましょう。
手前のボタンがシートヒーターになります。
運転席、助手席共にあります。これで冬場でもオープンカー状態で走行ができそうです。
肘置き中にトランク解錠ボタン・給油口解除レバーが!
コンパクトな車室ですが、ちゃんと肘置きがあります。
ルーフオープン状態でも車を離れても大丈夫なように、鍵をかけられるようになっていますね。
貴重品を入れるのに重宝します。
この肘置きの中には重要な装置が2つあります。
それはトランクと給油口の解鍵です。
ピントが手前に合ってしまていますが、右側のボタンを押すとトランクが開けられるようになります。
ちなみにエンジンが停止していてもトランクは解錠されました。
あと、右側に何かレバーのようなものがあり、これを引くことで、給油口を開けることができます。
ちなみにガソリンはレギュラーです。
奥にドリンクホルダーと小物入れネット
収納にもこだわるのがコペンGR SPOT。
肘置きの後ろに2本分のドリンクホルダー、そして背面パネルに荷物入れのネットがありますのでちょっとしたものが収納できます。
ドアにはボタンがない!
ドアにだいたいあるミラーの調整ボタンやパワーウインドウ開閉レバーを取っ払ったドアがこちらです。
ドアにはピアノブラックの装飾が施されておりスポーツ感が出ています。
助手席側も同様にシンプルなドアとなっています。
ミラーやウインドウ調整装置をドアから取っ払うことでドアの重量を軽くして運動性を上げているのでしょうか。
スピーカーは2WAYで高音質
スピーカーにもこだわってます。
なんとツイーターとウーハー別体型のスピーカーを装備しています。
高音域のツイーターをピーラー部分に配置しています。超高級車にあるような装備です。
低音側のウーハーはドア下部に装備しています。
ルーフをオープン状態にしても、音がよく聞こえるよう考慮したスピーカー配置となっています。
レカロのスポーツシートが標準
GRロゴが入った専用品のレカロシートを標準装備しています。
腰のサポートもあってホールド感があり、スポーツ走行をしなくても乗りやすいシートとなっています。
クルマと一体感を感じることができるでしょう。
シート調整は電動ではなく、機械式でした。
後方視界はまずまず
S660は後方視界がかなり限られている印象でしたが、コペンGR SPORTは窓が大きくて視界は良好でした。
斜め後ろの死角は車線変更時に気になりましたが、心配であればオートのパワーウインドウで窓を開けて顔を出せば解決です。
高級車の内装を軽自動車で
本革ハンドル、レカロシート、スピーカー、カーボン調装飾など内装全てが上質にまとめられていました。
確かに軽自動車としては200万円を超える高級車ではありますが、そのコストに見合った内装レベルを実現しています。
触れるものが全て上質で気持ち良いです。
次回はルーフ開閉について解説していきますのでお楽しみに!
>>次の記事:【ルーフ開閉やり方】トヨタ コペンGR SPORT試乗記③全自動開閉で楽々!