ランクル250はランクルプラド150と比較してエンジンのスペック上の何が改良点なのか見ていきましょう。
エンジンスペックだけ見ると、ランクル250のエンジンは先代のランクルプラド150とほぼ同じですが、何かしらの改良点が施されているということです。
今回はそのスペックの数値や変更点・改良点を見ていきましょう。
目次
ディーゼルエンジンのスペック・改良点
- エンジン形式:1GD-FTV 直列4気筒ターボ
- 排気量:2,754cc
- 燃料:軽油
- 最高出力:150kW(204馬力)3,000~3,400回転
- 最大トルク:500N・m(51kgf・m) 1,600~2,800回転
- トランスミッション:Direct Shift-8速AT
- エンジン形式:1GD-FTV 直列4気筒ターボ
- 排気量:2,754cc
- 燃料:軽油
- 最高出力:130kW(177馬力)3,400回転→※2020年改良でランクル250と同じに
- 最大トルク:450N・m(45.9kgf・m) 1,600~2,400回転→※2020年改良でランクル250と同じに
- トランスミッション:6速AT
ランクルプラド150は2020年の改良で、現行のランクル250と同じエンジン性能に進化しております。
スペック上の差はトランスミッションが6速から8速へと進化している点です。8速になることで、より滑らかな加速感が得られます。
ランクル250のディーゼルエンジンには変更点が実はあります。
それはターボチャージャーユニットの改良です。
一見、最高出力、最大トルクともに先代のプラドと同じ数値で変更が無いように見えますが、実はターボーチャージャーの排気ガスを受ける風車が小さくなって、回転がしやすくなる改良を加えています。
これによりターボチャージャーの応答性が良くなり、より軽快な加速を実現しているということです。
通常、パワーを大きくするためにはこの風車を大きくする改良を加えることになる様ですが、今回はパワーアップというよりもパワーはそのままで、乗り味をより軽快にするという改良を加えているので、8速ATとも相まって先代のプラド150とは違った乗り物となっているとのことです。
ガソリンエンジンはそのまま
- エンジン形式:2TR-FE
- 排気量:2,693cc
- 燃料:ガソリン
- 最高出力:120kW(163馬力)5,200回転
- 最大トルク:246N・m(25.1kgf・m) 3,900回転
- トランスミッション:6速AT
- エンジン形式:2TR-FE
- 排気量:2,693cc
- 燃料:ガソリン
- 最高出力:120kW(163馬力)5,200回転
- 最大トルク:246N・m(25.1kgf・m) 3,900回転
- トランスミッション:6速AT
ガソリンエンジンは全くのそのままのエンジンユニットで、性能もそのままです。
こちらは先代プラド150で実績のある故障の少ない信頼性の高いエンジンユニットを載せることで、コンセプトである質実剛健を体現しているモデルと言えるでしょう。
ガソリンエンジンは燃費は悪くなりますが、ディーゼル車の排気ガスをクリーンにするのに必要なアドブルー(尿素水)の補充を気にする必要がないので、ディーゼルよりも気軽に乗れるのが魅力です。
燃費・タンク容量・航続距離
ランクル250の燃費はディーゼルで11.0km/L(WLTCモード)、ガソリンで7.5km/L(WLTCモード)。
燃料タンク容量は80リットル。
航続距離はディーゼルで880km、ガソリンで600kmとなります。
プラド150の燃費ははディーゼルで11.2km/L(WLTCモード)、ガソリンで8.3km/L(WLTCモード)
燃料タンク容量は87リットル
航続距離はディーゼルで974.4km、ガソリンで722.1kmとなります。
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも燃費に優れており、ランドクルーザー250の場合、WLTCモード燃費で11.0km/Lと、ガソリンエンジンの7.5km/Lを大きく上回ります。長距離のドライブやランニングコストを重視するユーザーにとって、ディーゼルエンジンは大きなメリットとなります。
燃費は良くはない
ランクル250とプラド150の燃費を調べてみると、同じエンジンを積んでいる新型のランクル250の方が燃費が悪いですね。
車重を見てみると、ランクル250が2,240kg〜2,410kg(総重量:2,595kg〜2,795kg)で、ランクルプラド150が2,050kg〜2,240kgと200kgも車重が増加していることから燃費は悪化しているかと考えられます。
さらに燃料タンクも7リットル容量が少なくなり、87→80リットルへと変更しております。
これはスペアタイヤをバックドアから床下収納へと変更したこともあるのではないでしょうか。
航続距離はこのガソリンタンク容量低下によって、ディーゼル車で94.4km、ガソリン車で122.1km短くなっています。
もちろん600km走れば十分ですが、渋滞に巻き込まれたらさらに燃費は悪化するので、住んでいる国や地域では心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
皆様の参考になれば幸いです。
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