クラウンクロスオーバーに試乗しました。結果はこれまでに乗ったことのない心地よい乗り心地。
クラウンには初めて乗りましたが、国産車の最高峰と言われる訳がわかりました。
外観も未来的なデザインで、内装も豪華。乗り心地も抜群ということで、非の打ち所がない素晴らしい車でした。
新時代のクラウンとしてデビューしたクラウンクロスオーバー。その中でも、上質な乗り心地と静粛性を追求した中間グレードであるGグレードは、まさに「クラウンらしさ」を体現したモデルです。
今回は、クラウンクロスオーバーGグレードの試乗レビューをお届けします。浮いてるような上質な乗り心地と静粛性、そして広々とした室内空間など、Gグレードの魅力をご紹介します。
さらに、Gグレードならではのメリット・デメリットも詳しく解説しますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
メリット① 浮いているような滑らかな乗り心地
試乗した感想をお届けしますと、驚いたのがその静かな乗り心地です。
ハイブリッドですので、エンジンが最初からかからない場合もありますので、静かな立ち上がり。
アクセルを踏むと、モーターで動き出す訳ですが、低速域ではなんとも言えないふわふわした感覚があります。
まさに浮いているようです。サスペンションが良いのか、路面のゴリゴリ感はこれまで乗った車の中で一番軽減されている感じがしました。
すべすべな路面を走っているかのような感触です。
車内も静か。
クラウンクロスオーバーでは「アクティブノイズコントロール」という機能(エンジンのこもり音などのノイズの逆位相の音をスピーカーから発することでノイズを打ち消してくれる機能)を搭載しているおかげか、余計に不快なノイズがない印象でした。ただし、ちょっとノイズキャンセリングイヤホンをつけた時に感じるキーンという感じはなんとなく耳に感じました。
ハイブリッドですので、ほぼモーター駆動で進み、アクセルを踏み込むと2.5リッターのエンジンがゴーっと鳴りながら加速していく感じはとても迫力がありました。
メリット② 未来的でかっこいいデザイン
見てください。この流れるようなボディライン。
クロスオーバーということで、ドアウインドウ以下はセダンとSUVの中間のような厚みがありますが、ドアウインドウ以上が薄く長くリヤまで流れるようなデザインとなっています。
斜め後ろからのスタイルもがっこいいです。
Cピラーからリアにかけてのラインが、非常に美しいです。
メリット③ 視認性の良いメーター類
メーターは12.3インチのTFTディスプレイ。視認性も良く、未来的でテンションが上がります。左側はタコメーターではなく、電気の使い具合が見えるメーターです。
コネクテッドナビも12.3インチの液晶ディスプレイです。最下位グレードのXではオプションとなりますが、Gグレードは標準装備となります。
メリット④ 素直なアクセル・ブレーキの操作性
アクセルとブレーキの制御がよく効いているというのも好印象です。
アクセルは素直で、中にはちょっと触れただけでグンとスピードが出るモデルも多い中、発進時は自然な立ち上がりを見せます。これであれば初心者ドライバーでも初日から安心して運転できると思います。
ブレーキもカツンと効くことはなく、踏んだら踏んだ分だけ効く感じがします。
アクセルが疲れにくいと言われるオルガンペダルというのも点数が高いです。
メリット⑤ 後部座席がとにかくゆったり
驚いたのは後部座席の足元の広さです。
全長が4,930mmもありますので、広いのは当然のことのように思えますが、ランクルなど全長が長くても意外と後部座席が狭い車種がありますので注意が必要です。
私の身長は168cmですが、ゆったりと浅めに座っても、膝と運転席の感覚には余裕がありました。
メリット⑥ トランク広い
トランクの広さは特筆すべきものがあります。
クラウンクロスオーバーは「クロスオーバー」ということで、イメージ的にはSUVのようなワゴンタイプのようなイメージを連想させますが、トランクルームが分かれているセダンタイプです。
荷室容量は450リットルで、寸法は長さ1,120mm、幅1,335mm、高さ545mmとなります。
実物を見ると奥行きはかなりある印象でした。ちなみに9.5インチゴルフバッグを最大3個載せることができます。
セダンタイプは荷室が分かれている分、静粛性に優れているというメリットはあります。
デメリット① デカイ
サイズはとにかくデカいです。
サイズ感は、全長:4,930mm、全幅:1,840mm、全高:1,540mmとなります。
幅は1,840mmと十分大柄ですが、最近の車は大型化しているので、まずまずといった感じでしょう。
デカいのは全長です。4,930mmとほぼ5メートルあります。
駐車場の長さには注意しましょう。後ろがぶつかりそうなのでバックを遠慮すると、バンパーからフロントタイヤまでの距離であるオーバーハングが駐車場からはみ出すこともあるかと思います。
セダンタイプですが、リアのオーバーハングはそれほど長くないので、車止めがあれば遠慮せずにバックしたほうが良いかと思います。
デメリット② ブレーキの効きが緩やかで慣れが必要
メリットとしてアクセルとブレーキの操作性はとても素直とお伝えしましたが、ブレーキはなんとなく遊びが大きすぎて、車両を止めるには踏み込みがやや多めのほうが良いと思います。
他の車よりも強めのブレーキがかかるまでタイムラグというか、踏み込みが必要ですので、慣れるまでは意識して踏む必要があるかなと思います。
デメリット③ 後部座席が倒れない
クロスオーバーという車名ですので、アウトドアとかもいけるかな、大きめのテントとか、長めのものとか入るのかなと思いきや、後部座席は倒れません。
SUVやミニバンのような使い方はできませんので注意が必要です。
ちなみに、上位グレードのRSとZにはオプションでリヤパワーシートを装備でき、40/20/40分割リクライニングができるそうです。
トランクスルーはついていますが、細長いもの限定ですね。
デメリット④ Aピラーが邪魔に感じることがある
運転していて感じたましたが、斜め前を見る際にAピラーが見たい方向のど真ん中に入ってくる時があったのが気になりました。
クラウンクロスオーバーは流線形でカッコイイデザインですが、Aピラーが結構寝ていて、さらにしっかりとした太さがあるので、ちょっと邪魔に感じる瞬間がありました。慣れの問題かとは思いますが。
デメリット⑤ 一部内装の質感がちょっと低い(2024年4月マイナーチェンジで改良済み)
クラウンクロスオーバーの内装はちょっと不評という話を聞いていました。
実際の内装を見てみると、基本的には素晴らしいのですが一部質感がイマイチというパーツがありました。
上の写真のようにコンソールパネルは一見、マットで上質なプラスチック素材に見えますが、傷が簡単に入ってしまいそうなパリッとした質感でした。
よほど不評だったのか、この素材は2023年発表のクラウンスポーツ、エステート、セダンでは改良されて、艶ありのものにまず変更され、2024年4月にやっとクラウンクロスオーバーのマイナーチェンジで艶ありのものに改良されております。
Gグレードはお買い得だと思う
クラウンクロスオーバーは最下位グレードの「X」が440万円から、その上の今回試乗した「G」グレードが515万円からとなっております。
その違いは主に内装で、内装は同じくファブリックですが、上質なファブリックを使用していて肌触りも見た目も良い点と、12.3インチナビ、パノラミックビューモニターが標準でついてくるところ、運転席助手席のパワーシート等でしょう。
ただし、どのグレードでもデザインはカッコいいし、乗り心地は抜群に良いので、最低限必要な方はXでも十分かと思います。
あの浮いているような走り出し、安定感のある走り、静かな車内空間は400万出す価値はあります。
この迫力でハイブリッドですから、燃費も良く、リッター22.4km(WLTCモード)も走ります。
クロスオーバーとはいえ、セダンタイプで、トランクは室内とは分かれていますので、用途によっては物足りない方もいらっしゃるかと思いますが、セダンタイプの静粛性はまさにクラウンのコンセプトに合致するモデルと言えるでしょう。
クラウンクロスオーバーは、静粛性、乗り心地、快適性、すべてにおいて非常に優れた車です。これまで何台も試乗してきましたが、一番乗り心地が良かったです。この車は自信を持っておすすめできる1台ですね。
皆様の参考になれば幸いです。
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