2025年7月10日、欧州マツダから新型「マツダ CX-5(3代目)」が正式発表されました。
現行モデルの洗練された魅力を継承しながら、内外装のデザイン、快適性、走行性能すべてにおいて“フルモデルチェンジ級”の進化を遂げています。
新型CX-5は、「新世代 エモーショナル・デイリー・コンフォート」を開発コンセプトに掲げ、「見る・触れる・乗る」のすべてに感動を与える次世代SUVへと生まれ変わりました。
初代から続く「魂動デザイン」や「人馬一体の走り」はそのままに、日常での快適性や使いやすさをさらに高めたのが特徴です。
気になる発売日は欧州で2025年末、日本を含む他市場では2026年中を予定しています。
この記事では、注目の新型CX-5について、内外装デザイン・ボディサイズ・エンジンスペックを中心に詳しく解説します。
目次
デザイン:正常進化と洗練の融合
新型CX-5のエクステリアデザインは、一目で正常進化を遂げたことがわかります。
フロントデザインの進化

フロントデザインを見ていきましょう。
グリルデザインがよりカクっとした印象となりましたね。

フロントグリル、シグニチャーウイングからヘッドライトへ繋がる感じがカッコ良くなりました。

ヘッドライトの配列が現行の横並びから、新型は上に上がっていく感じになり、よりワイド感が出ている感じがします。

現行モデルのシグネチャーウイングがグリル下部を縁取るデザインに対し、新型ではよりシンプルに、ヘッドライトへと繋がるラインで構成され、モダンな印象です。「MAZDA」のエンブレムも、より力強く中央に配置されています。
サイドデザインの変化

サイドビューに目を移すと、プロポーションの拡大により、全体的に伸びやかで堂々としたフォルムとなっています。ショルダーラインはより力強く、リアに向かって滑らかに上昇しており、スポーティーさを強調しています。ウィンドウグラフィックも若干変更され、Dピラーの処理がより洗練された印象を与えます。
特に、現行モデルで特徴的だったボディDピラーのガーニッシュの厚みが、存在感のあるシルバーの加飾が新型ではなくなり、よりソリッドで塊感のあるデザインへと変化しています。ホイールのデザインも刷新され、よりダイナミックで洗練された印象を与えます。
リアデザインの際立ち

そして、リアデザインも新型CX-5では改良が加えられています。テールライトは、フロントと同様にシャープな水平基調のデザインが採用され、ワイド感を強調しています。

また、マフラーは力強い2本出しのデュアルエキゾーストを引き続き採用し、スポーティーな印象を一層高めています。
中央に配置されたブランドエンブレムは、従来の「マツダマーク」ではなく、アルファベットの「MAZDA」の文字が採用されており、これが非常にクールで、新型のモダンな佇まいを象徴していると感じます。
リアバンパーのデザインも変更され、よりシンプルで安定感のある造形となっています。
全体として、新型CX-5は、現行モデルが持つスポーティーなイメージを継承しつつ、より欧州車のような洗練された、落ち着きのあるデザインへと進化していると言えるでしょう。
サイズ:ゆとりを生み出す最適化と「大きすぎない」配慮

ボディ寸法の拡大とバランス
新型CX-5のボディサイズは、全長4,690mm、全幅1,860mm、全高1,695mm(欧州仕様車)に設定されています。
これは現行モデル(全長4,575mm、全幅1,845mm、全高1,690mm)と比較して、全長が115mm、全幅が15mm拡大しており、より一層の伸びやかさと存在感を獲得しています。
しかし、この拡大はあくまで「ゆとりを生み出す最適化」であり、日本の狭い道路事情や駐車環境を考慮すると、決して大きすぎると感じるレベルではありません。
荷室容量の飛躍的な向上
この絶妙なサイズアップが、室内空間と使い勝手の向上に大きく貢献。特に、荷室の前後方向の拡大は、収納容量の増加をもたらし、荷室容量は580リットルを確保。
これは現行モデルよりも60リットル多く、日常使いからレジャーまで、幅広いシーンでの積載能力が飛躍的に向上しました。
リフトゲートの開口部が上下に拡大されたことで、荷物の積み下ろしが格段にスムーズになりました。
これらの変更は、買い物やレジャー、お子様の送迎といった様々な日常シーンにおいて、ドライバーだけでなく乗る人すべてに、より快適でゆとりのある移動体験を提供します。
エンジンスペック:マイルドハイブリッドで次世代へ

新採用e-SKYACTIV G 2.5
新型CX-5のパワートレインには、e-SKYACTIV G 2.5(マツダMハイブリッド搭載)という2.5リッター直噴ガソリンエンジンが採用されています。欧州モデルの最高出力は141馬力となり、現行の2.5L SKYACTIV-G (PY-RPS型)の188馬力と比較すると控えめですが、マイルドハイブリッドシステム「マツダMハイブリッド」が組み合わされることで、燃費性能の向上とスムーズな走りを両立しています。
馬力は控えめですが、トルクが238N・m(現行は250N・m)とまずまず出ているので、力強い発進加速をしてくれるはずです。
以下は海外サイトCARS SCOOPSの情報(https://www.carscoops.com/2025/07/mazdas-best-selling-crossover-just-got-a-stylish-hybrid-redesign/)
- エンジン形式:2.5リッターe-SKYACTIV Gガソリンエンジン
- 最高出力:141馬力
- 最大トルク:238N・m
- 24Vマイルドハイブリッドシステム
環境性能と将来展望
これは、現行モデルに設定されている2.0L SKYACTIV-G (PE-VPS型)や2.5L SKYACTIV-G (PY-RPS型)に加え、環境性能への配慮と走行性能のバランスを重視した新世代のパワートレインとなります。
特に欧州や日本市場向けには、このマイルドハイブリッドシステムが標準搭載される予定です。さらに、2027年末までには、理想的な燃焼を目指して開発中の「SKYACTIV-Z」エンジンが、マツダ独自の新型ハイブリッドシステムと組み合わせて導入される予定であり、今後のさらなる進化にも期待が高まります。
トランスミッションは引き続きSKYACTIV-DRIVE(6速オートマチック)が組み合わされ、人馬一体の走りを支えます。
内装:快適性と新体験価値の追求

新型CX-5のインテリアは、ドライバーが「走る喜び」を感じられるコックピットと、同乗者が心身ともにリラックスできる空間の両立を目指して設計されています。
コックピットとディスプレイの進化

ステアリング周辺に感じられる水平基調のモチーフは、快適な運転操作をサポートし、インストルメントパネルからドアトリムへと続く水平な造形は、空間の広がりと開放感を演出します。
ハンドルも新デザインとなり、よりスタイリッシュで握りやすい形状に進化。
モデルチェンジしても意外とハンドルは同じという車も多いですが、今回の新型CX-5は違います!
中央にこれまでのマツダマークではなく、エクステリアのリア同様に「MAZDA」という文字が入っていることで、よりモダンで洗練された印象をドライバーに与えます。

中央に配された大型ディスプレイは、その存在感を増しています。現行モデルでは8.8インチや7インチのセンターディスプレイが設定されていますが、新型ではなんと15.6インチもの大型ディスプレイが採用され、大幅に視認性と情報量が向上しています。
最近は高級なクラウンシリーズでも10インチ前後のiPadくらいのモニターが多いですが、こちらは大型ノートPC並みの大きさです。
また、これまでマツダ車に多く見られた物理ダイヤルは廃止され、タッチ画面による、より直感的でシンプルな操作性へと進化している点も注目です。
後席空間のゆとりと快適性

後席の足元空間は、大人が足を組めるほどのゆとりがあり、機内持ち込みサイズのスーツケースも立てて置ける広さ。頭上空間も大きく拡大され、パノラマルーフや大型化された後席ウィンドウと相まって、開放感あふれる快適な空間が広がります。
使い勝手の良い荷室と先進技術

4:2:4分割可倒シートやワンタッチ可倒レバー、シートフォールド時の段差が少ない設計など、荷室の使い勝手も大幅に向上。
まず、SUVに限らず一般的な後部座席の可倒シートは2分割で、6:4が普通ですが、新型CX-5はなんと3分割です!
真ん中だけが倒れるので、長細いものだけなら後席に2人いけますね。
総評:マツダの目指す「新世代」の具現化

今回の新型CX-5は、現行モデルが持つ普遍的な魅力を踏襲しつつも、明らかに一つ上のステージへと昇華しているという印象を受けます。特に、内外装のデザインからは、CX-60やCX-80といった、より大型のラージ商品群が持つラグジュアリー路線に近づいたような洗練を感じます。
現行車が実用的で大衆に寄り添うような親しみやすさを持っていたのに対し、新型は高級な欧州車のような上質でモダンなデザイン性を内外装の随所で感じさせます。
ボディサイズは拡大したものの、日本の道路環境や取り回しを考慮すると、決して大きすぎるとは感じさせません。むしろ、この「ちょうど良い」サイズ感が、日々の使いやすさとゆとりのある室内空間を両立させており、日本のユーザーにも引き続き扱いやすい一台となるでしょう。
マイルドハイブリッドの採用や先進技術の搭載も、まさに「新世代エモーショナルデイリーコンフォート」という開発コンセプトを具現化したものであり、新型CX-5はマツダが目指す「走る歓び」「生きる歓び」を、より多くの人々に提供する存在となるはずです。
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