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【現車実写レビュー】新型ランドクルーザーFJ 外装を徹底チェック|角目&丸目デザインやボディサイズを実車で解説【ランクルミニ】

2026年に発売が予定されている新型トヨタ・ランドクルーザーFJ
そのプロトタイプとなる実車をついに間近で確認することができました。今回は【現車実写レビュー】として、外装の細部に迫ります。角目と丸目ヘッドライトのデザインの違いをはじめ、存在感のあるスクエアボディ、そしてリアゲートの横開き構造まで、写真を交えて徹底的にチェックしました。

実際に目の前で見るFJは、写真やカタログでは伝わらない迫力があります。全幅1,855mmのワイドなボディに対して、全長4,575mmという取り回しやすいサイズ感が印象的で、まさに“コンパクトな本格派SUV”という言葉がぴったりです。兄貴分であるランドクルーザー250/300シリーズ譲りのラダーフレーム構造とパートタイム4WDを備えながらも、ボディは軽快で扱いやすく、街中でも十分実用的に感じられます。

今回は、フロントデザインの特徴や丸目・角目それぞれの印象の違い、サイドから見たバランスの美しさ、そしてリアの背面スペアタイヤと横開きバックドアの使い勝手までを詳しく解説。現車を見てこそ分かるディテールや質感を中心に、FJの新しい魅力をじっくりと紹介していきます。

高級SUVのような気難しさではなく、純粋に“クルマを操る楽しさ”を感じさせるのがランドクルーザーFJの真骨頂。この記事では、外観からその魅力を存分にお伝えします。

フロント周り徹底チェック|新型ランドクルーザーFJの顔つきを実車で見る

スクエアな存在感を放つフロントフェイス

実車で見るランドクルーザーFJのフロントマスクは、写真で見る以上に存在感が強烈です。
コンパクトSUVとは思えないほどのボリューム感があり、縦にも横にも力強く構えたデザインは「どこから見てもランクル」と呼べる仕上がり。
特にTOYOTAロゴが大きく配置されたブラックグリルが印象的で、シンプルでありながら威厳を感じさせます。

クラシック×モダンを融合したフロントグリル

グリルはブラックアウト処理された縦フィン構造を採用し、クラシックなオフローダーらしさと現代的な精悍さを融合。
ランドクルーザーFJのフロントフェイスを特徴づける部分で、どの角度から見ても立体感があります。
横方向に走るTOYOTAのロゴバーがグリルと一体化しており、上位モデルのランクル250や300よりも“若々しいワイルドさ”を感じます。
展示車のブルーとブラックのコントラストが際立ち、ボディ全体の引き締め効果も抜群でした。

角目LEDヘッドライトの精悍な目つき

今回展示されていたモデルは角目タイプのLEDヘッドライトを採用。
デイタイムランニングライトを兼ねる白い発光ラインがヘッドライトを囲むように配置され、昼間でも視認性抜群です。
光源の内側には「LAND CRUISER」の刻印が入り、細部までデザインのこだわりが感じられます。
オプションで設定される丸目仕様に比べて、角目タイプはシャープで都会的な印象。
力強いスクエアフェイスの中に、精密機械のようなクールさを備えています。

オプションで選べる「丸目ヘッドライト」仕様も登場!

ランドクルーザーFJの最大の注目ポイントのひとつが、ヘッドライトデザインを選べることです。
標準仕様はスクエアな「角目ライト」ですが、オプションでクラシカルな丸目デザインを選択できるようになっています。

この丸目ライトは、往年のFJ40系やFJクルーザーをオマージュしたもので、“懐かしさ”と“遊び心”が共存するデザインが特徴。

ブラックのインナーベゼルに囲まれたLEDランプユニットが印象的で、現代的な照度とクラシックな見た目を両立しています。

実車で見ると、角目仕様に比べてフロントフェイス全体が柔らかく見えるのがポイント。
オフロード感が強い角目に対し、丸目はどこかレトロで愛嬌があり、街乗りメインでも違和感のない“親しみやすい表情”をしています。

ヘッドライト周囲のパネルやバンパーとのフィット感も高く、後付け感のない純正カスタムとしての完成度はさすがトヨタ。
しかも丸目仕様はカスタマイズパーツとの相性も良く、ルーフラックなどを組み合わせると、まるでFJ40の現代版といった雰囲気に仕上がります。

大型バンパーと分割交換式デザイン

フロント下部のバンパーは分割交換式構造となっており、万一の接触時にも修理コストを抑えられる設計です。
素材は艶消しブラックの樹脂パーツで構成され、ヘビーデューティな雰囲気を演出。

厚みのある形状がFJの全高1,960mmのボディをより引き締めており、悪路走破性を象徴する“力強い顎”のようなデザインです。

このバンパー部分だけでも、従来のRAV4などとは一線を画す存在感があります。

スクエア型フォグランプと下部ガードデザイン

バンパー左右には、角ばったデザインのフォグランプを配置。

LED光源による明るさと照射範囲の広さに加え、周囲のブラックベゼルがデザインアクセントとなっています。

その下にはメタリック調のスキッドプレート風パネルが組み込まれており、悪路走行時のアンダーガードとしての役割も果たしています。

フォグランプとバンパーの一体感が高く、視覚的にもSUVらしい安定感を演出しています。

立体的なボンネット形状と高い視認性

ボンネットは中央が盛り上がったリブ入り形状で、走行中の車両姿勢を把握しやすい設計。
運転席から見た際にボンネットの角が見えるため、車両感覚をつかみやすく、狭い場所での取り回しにも安心感があります。

塗装はソリッドなライトブルーで、陰影によって立体感が際立つ仕上がり。
このボンネットラインがFJのフロントマスク全体をより力強く見せています。

フロント周り全体を見て感じたのは、クラシックなオフローダーらしさと現代的デザインの融合です。

TOYOTAロゴを強調したグリルやスクエアLEDライトは無骨ながらも洗練されており、旧来のFJクルーザーを知る人にも新鮮に映るでしょう。「小さなランクル」ではなく、「精密に凝縮されたランクル」という印象を受けるほど完成度の高いデザインです。

サイドビュー徹底解説:全長4,575mmに凝縮された“ランクルミニ”の存在感

全長4,575mmの絶妙なバランス

ランドクルーザーFJの全長は4,575mm

現行ランドクルーザー250(4,925mm)より約35cm短く、RAV4(4,600mm)とほぼ同等のサイズ感です。
それでいて全幅は1,855mm、全高は1,880mm前後とワイド&トールなスタンスを維持。

短めのホイールベース(2,580mm)と相まって、取り回しのしやすさとオフロードでの機動力を両立した、“コンパクトな本格派”という印象です。

ボディサイドは直線基調で構成され、ショルダーラインがわずかに下降することで、やわらかな雰囲気を醸し出しつつ、塊感が強調され、どの角度から見ても「ギュッと詰まった」プロポーションが感じられます。

クォーターウインドウをあえて廃したデザイン

サイドを眺めると、リアクォーターウインドウ(後席後ろの小窓)が存在しないことに気づきます。
この“窓を減らした構造”こそが、FJデザインの個性を際立たせるポイントです。

開口部を減らすことでボディ剛性が向上し、悪路走行時のねじれを抑制。
また、後席後方がしっかりとした“壁構造”となることで、荷室側面の強度が高まり、ラゲッジユーティリティの自由度も向上します。

デザイン面では、窓のないCピラーが塊感とタフさを演出。
フェンダーのブラッククラッディングと一体化して、まるでひとつの岩のような「ソリッドな側面造形」を形成しています。

この特徴は、ランドクルーザーFJの“ヘビーデューティーなキャラクター”を象徴する要素です。

サイドクラッディングとステップの機能美

ボディ下部をぐるりと囲うダークグレー塗装加飾付きのクラッディングは、デザインと実用性を両立させた重要パーツです。

泥はねや飛び石を防ぐだけでなく、ドア周辺への衝撃からボディを守り、車体を低く・力強く見せる効果も。

さらに存在感を放つのが大型サイドステップ

滑り止め付きの無塗装樹脂仕上げで、アウトドアシーンや雨天時の乗降も安心。SUVらしい機能美を追求しつつ、全体の立体感を際立たせています。

ホイール&タイヤ:足元で魅せる“FJ流ヘビーデューティー”

18インチブラックホイールの存在感

展示車両に装着されていたのは、18インチのブラック塗装ホイール
6本の太スポークが特徴的で、塗装はグロス(艶あり)仕上げ

メカニカルかつ都会的な印象を与え、ブルーのボディカラーとのコントラストが非常に美しい。
このブラックホイールは、ラギッド感と高級感を両立させたバランスの取れたデザインといえます。

ナット部分のトヨタマークセンターキャップも艶黒で統一されており、全体として“引き締まった足元”を形成。

オフロードでは汚れも目立ちにくく、日常からキャンプまで使いやすい仕上がりです。

装着タイヤはMICHELIN PRIMACY SUV 265/60R18

タイヤはMICHELIN PRIMACY SUV、サイズは265/60R18
オンロード性能を重視したSUVタイヤで、静粛性と乗り心地に優れるモデルです。
このタイヤ選択からは、「都市でも快適に使えるオールラウンダーSUV」という
開発思想がうかがえます。

一方で、別展示車にはTOYO OPEN COUNTRY A/Tを履いたオフロード仕様も存在し、
こちらはトレッドパターンがよりゴツく、アウトドア志向のユーザー向け。
グレード別でホイールやタイヤが差別化される可能性が高く、用途に応じた明確なキャラクター分けが行われると考えられます。

フェンダーとの一体感と足元の立体構成

前後フェンダーの張り出しがホイールデザインを引き立て、黒い樹脂製オーバーフェンダーとのつながりが力強い下半身のシルエットを形成。サイドクラッディングとの連続性も見事で、まるで“走破性の塊”のようなトータルデザインです。

ショートホイールベースによる短いサイドオーバーハングと相まって、最低地上高の高さ接地感のあるスタンスが強調され、ランクルらしい安定感と走破性能を感じさせます。

ルーフ周り

ルーフレールはオフロード志向の象徴

ランドクルーザーFJのルーフには、実用性を重視したルーフレールが備わっています。

オプションのルーフキャリアやルーフボックスを簡単に装着可能。

この構造は上級モデルであるランドクルーザー250シリーズ300シリーズにも共通しており、耐荷重性と剛性を両立した“使えるSUV”としての本格設計です。

また、ルーフ全体が高い位置にあるにもかかわらず、デザイン上はフラットなベースラインに溶け込むような仕上がりとなっており、アウトドアだけでなく都市部での使用にも違和感がありません。

さらに、ルーフ後端がやや下がる構造のため、キャリア装着時にも空気抵抗を抑えやすく、実用性と空力バランスの両立が図られています。

シャークフィンアンテナのスマートな配置

ルーフ後方中央には、シャークフィンタイプのアンテナを装備。
ブラック塗装仕上げで、ボディカラーのスモーキーブルーに美しく映えています。
機能面では、AM/FMラジオ、GPS、通信機能などを一体化したマルチタイプで、
最新SUVとしての利便性をしっかり確保しています。

また、アンテナ位置がルーフ後寄りに設置されているため、
ルーフキャリアを使用しても干渉しにくいのがポイント。
全体的に高さを抑えたコンパクト設計で、
デザイン面でも主張しすぎず、都会的な洗練さと機能性を両立したバランスが魅力です。

リアビュー徹底解説|横開きドアと背面タイヤが生む“本格ランクル”の風格

伝統の背面スペアタイヤとスクエアなバックスタイル

リアビューの第一印象は、やはり背面スペアタイヤの存在感です。
ランドクルーザーFJでは、タイヤを車体中央にマウントし、クラシカルなランドクルーザー伝統のスタイルを継承しています。

艶ありブラックのホイールカバーには「LAND CRUISER」のロゴが立体的に刻まれ、
道具としての力強さの中に上質さを漂わせる仕上がり。

スクエアで塊感のあるリアボディと相まって、“コンパクトながらも堂々とした存在感”を放ちます。

加えて、ブラックの「LAND CRUISER」エンブレムが艶のあるブルーグレーのボディカラーと美しく対比し、小型SUVでありながら確かな高級感を漂わせます。

バックカメラをタイヤ中央に内蔵

注目すべきは、スペアタイヤの中央部にバックカメラが内蔵されている点。
カメラはロゴ下のメッキバーの中に埋め込まれ、見た目を崩さず機能性を両立しています。

この位置は視界確保の面でも理想的で、背面タイヤによる死角を最小限に抑える設計。
さらに、カメラハウジングの造形はブラック塗装により自然に溶け込み、リアビューの美観を一切損なわない完成度を実現しています。

実際に見ると、まるでカメラもデザインの一部として組み込まれたような仕上がり。トヨタが「道具であると同時にデザインである」という思想を徹底していることが伝わります。

横開き式バックドアの採用と使い勝手

ランドクルーザーFJのバックドアは、横開き式(サイドオープン)を採用。

これは、全高が約1,880mm〜1,960mmと高いため、跳ね上げ式だと開ける際に天井へ干渉する可能性があるための合理的な設計です。

横開きドアは荷物の出し入れがスムーズで、リアゲートを開けてもルーフ高が変わらないため、屋外キャンプや狭い駐車場などでも扱いやすい構造。

スペアタイヤを背面に備える設計とも自然にマッチしており、クラシック4WDらしい実用性重視の発想が感じられます。

C字型テールランプと黒基調の立体造形

テールランプは立体的なC字型LEDユニットを採用。
ブラックのハウジングに鮮烈なレッドのラインが浮かび上がり、夜間でも高い視認性と独自の存在感を発揮します。

このランプデザインはフロントの角型ヘッドライトと呼応しており、全体に一貫した“スクエアモダン”の世界観を形成。

リアバンパーとアンダー構造の迫力

リアバンパーはマットブラックの樹脂製で、無骨でタフな印象を強めるデザイン。


バンパー左側のブロックには「TOYOTA」のロゴが型押しされ、縦型リフレクターとバックランプが左右に配置されています。

下部にを覗き込むと、リジッドアクスル式のリアサスペンションがしっかり見え、ショックアブソーバーやトレーリングアームの構造が確認可能。

「見せるメカニズム」としても成立しており、メカ好きにはたまらないリアルな迫力を持っています。

控えめなマフラーエンドと仕上げ

右側の下部に覗くシングルマフラーは、このタイプのSUVとしては意外と控えめなデザインです。

エンドはやや細めパイプ径で、テーパー状にカットされたフィニッシャーがスタイリッシュさを演出。

反対サイドは牽引用のフックですので、両サイド似たような感じでデザインされています。

また、マフラーの位置は高めに設定されており、オフロードでの接触を防ぐクリアランスも十分。
アンダーガードの奥に隠さず、あえて見える位置にあることで、「この車は本気の4WDだ」と無言で語りかけるような存在感を放っています。

まとめ|ランドクルーザーの“らしさ”をぎゅっと詰め込んだ一台

実車を目の前にすると、まず「これ、ほんとにコンパクトSUVなの?」と思ってしまいます。
数字上では全長4,575mmと控えめなサイズなんですが、実際に見るとボリューム感がしっかりあって、ランドクルーザーらしい風格が漂っています。

角張ったフェンダーや分厚いバンパー、背面のスペアタイヤまで、どこを切り取っても“スタイルだけじゃない走るためのクルマ”という雰囲気。
無駄に飾らず、機能がそのままデザインになっている感じがたまりません。

ルーフレールや手引き式サイドブレーキなど、最近のクルマではあまり見かけない「機械としての楽しさ」も残っています。
そして何より、このサイズ感。街中でも扱いやすそうなのに、ちゃんと林道やキャンプ場にも似合う“頼れる相棒”という印象でした。

大げさじゃなく、「ちょうどいいランクル」という言葉が一番しっくりきます。300や250のような王者感とは違って、もっと自由で、もっと身近。

ランドクルーザーのDNAをしっかり受け継ぎながら、新しい世代の“相棒SUV”としての魅力が詰まった一台でした。

皆様の参考になれば幸いです。

次回は内装編をお届けします。

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