2025年に登場した新型スバル・フォレスターの中でも、最もスポーティかつ上級志向のグレードが「SPORT EX」です。1.8L直噴ターボエンジンを搭載し、先進運転支援機能「アイサイトX」やブロンズ加飾の専用エクステリアを備えることで、高い走行性能と存在感を両立。価格は3,795,000円(税込)と、シリーズ中でパフォーマンスと装備のバランスに優れた一台です。本記事では、フォレスター SPORT EXの外装をフロント・サイド・リアに分けて詳しく解説。グレード選びで迷っている方にも役立つ情報をお届けします。
目次
エンジン性能:1.8L直噴ターボが生み出す力強い走りと扱いやすさ

フォレスター SPORT EXに搭載されるパワートレインは、スバル伝統の水平対向エンジンをベースとした1.8L 直噴ターボ“DIT”エンジン。
排気量は1795ccながら、ターボチャージャーの搭載により
- 最高出力:130kW(177PS)/5200-5600rpm
- 最大トルク:300Nm/1600-3600rpm
- 燃費性能(WLTCモード):13.6km/L
という余裕のある動力性能を実現しています。
このエンジンは、低回転から高トルクを発揮する特性を持ち、市街地から高速道路まで幅広いシーンで力強く、かつスムーズな走りを提供します。組み合わされるトランスミッションはスバル独自のリニアトロニック(CVT)で、アクセル操作にリニアに反応し、ドライバーの意思に忠実な加速フィーリングを実現。さらに、SPORT EXにはスバルグローバルプラットフォーム(SGP)が採用されており、ボディ剛性や足回りの完成度も高いため、1.8Lターボのパフォーマンスを余すことなく引き出せます。
加えて、シンメトリカルAWDシステムとの組み合わせにより、滑りやすい路面でも高い安定性とトラクション性能を確保。燃費性能はWLTCモードで13.6km/Lと、ターボ車としては優れたバランスを誇ります。
SPORT EXは、スポーツSUVとしての走行性能と、日常ユースでの扱いやすさを高次元で両立するエンジンを搭載した、完成度の高い1台です。
フロントビュー:漆黒のフロントグリルと立体造形バンパーが際立つ顔つき

ブラック塗装で統一された専用フロントグリル
フォレスター SPORT EXのフロントは、グレード名にふさわしく精悍さを全面に押し出した仕上がりです。フロントグリルはすべてがブラック塗装で統一され、重厚感のあるマスクを形成。

メッキ加飾はスバルマークの周囲だけで、入りがちなメッキのキラキラ要素を排除した潔さが、スバルマークを際立たせ、なおかつ都会的かつ硬派な雰囲気を生み出しています。
ブロンズ塗装のバンパー
フロントバンパーはSUVらしいタフ感を演出するブラックの樹脂パーツ。両サイドにはフォグライトを装備。

そしてその内側の左右コーナー部にはエアインテーク風の6角形のブロンズ塗装のダクト形状っぽいデザインが配置され、スポーティさと機能性を融合させています。
高機能なLEDヘッドランプとワイド感ある造形

ヘッドランプにはフルLEDハイ&ロービームを採用し、ステアリング連動機能やポップアップ式ウォッシャーも標準装備。夜間や悪天候でも視認性が高く、見た目にもスマートです。さらに立体的に仕上げられたフロントバンパーが、視覚的なワイド感と迫力を演出し、SUVらしい存在感を引き立てています。
サイドビュー:ブロンズ塗装と力強いシルエットが生み出すSUVらしさ

サイドを見ていきましょう。
前のモデルを踏襲しつつ、新たにオリジナリティあふれるになりました。
流行りの前から後ろにかちあがっていくスタイルではなく、ボンネットからのラインよりもウインドウが下に潜り込み、窓が大きく感じます。
ブロンズ加飾がデザイン性高いです。

SPORTはドアミラーがブラック塗装なのもポイント。
ブロンズ加飾入りのサイドクラッディングが印象的

SPORT EXのサイドは、ブラック塗装のサイドクラッディングにブロンズ塗装の加飾を施すことで、ただのオフロード感ではない「品格あるタフさ」を表現しています。ブラックとブロンズの絶妙なコントラストが、デザインの完成度を高めています。
シンメトリカルAWD Dピラーカバーオーナメント

Dピラーの「SYMMETRICAL AWD」のバッジがかっこいいですね。
サイドからルーフスポイラーへとつながるデザインでサイドの水平感が出ています。
スバル独自の「SYMMETRICAL AWD(シンメトリカルAWD)」は、車両の左右対称のレイアウトと水平対向エンジンを組み合わせた常時全輪駆動システムです。低重心かつバランスの取れた構造により、コーナリング時の安定性や悪路でのトラクション性能が向上。滑りやすい路面でも優れた走行安定性を発揮し、あらゆる天候や路面状況で安心感のあるドライビングを可能にします。
ロープロファイルルーフレール

ルーフにはロープロファイルタイプのルーフレールを装備し、空力特性を考慮しつつ積載力も確保。
ホイール

足元は225/55R18のオールシーズンタイヤ&18インチブロンズ塗装アルミホイールで、カラーコーディネートされた足回りが全体を引き締めています。

フロントフェンダーモールにはホイールハウスの空気を逃すエアアウトレットを装備。
細かいかっこよさがありますね。

太いスポークと高いデザイン性で、SUVとしての走破性と、街中に映えるスタイルを両立しています。
リアビュー:2本出しマフラーとディフューザー風バンパーで引き締める

リアのデザインは流行りの一文字ですが、テールライトは左右のみで繋がってはいません。
LEDリアコンビネーションランプ(ターンランプ除く)がシャープな光で存在感を高め、夜間の視認性にも貢献。スポーティさと安全性を両立するリアデザインです。

スバルマークの下に「FORESTER」と車名が刻まれています。文字は着色されてないのでよく見ればという感じですね。
最近はリアのロゴは、車のメーカーブランドマークよりも英字でメーカー名を入れるのが流行りですので、ちゃんと流行りを押さえています。
デュアルマフラーがもたらす力強い印象

SPORT EXのリヤは、左右2本出しのデュアルマフラーが大きな見どころ。ターボエンジンの力強さをアピールするとともに、リアビューにスポーティなアクセントを加えています。
ちなみにこのSPORTグレードのみマフラー2本出しで他は1本となります。
SUVとしての迫力に加え、走りを予感させるデザインが魅力です。
リアバンパーは立体的な造形で、下部にはシルバー加飾を採用。ディフューザーを想起させるデザインが特徴的です。
EX専用外装装備:見た目以上に高機能な装備を内包

フロントガラス内の表示機能「アイサイトアシストモニター」
EXグレード専用装備の一つがアイサイトアシストモニター。フロントガラス内に運転支援の作動状況を表示することで、直感的に安全機能を把握できます。視線移動を最小限に抑えられるため、実用面でも非常に優れています。
12.3インチフル液晶メーターと先進感あるフロントフェイス
外装と直接関係するわけではありませんが、インパネ上の12.3インチフル液晶メーターは、室内からフロントを覗いた際の先進感を演出。EXグレードならではの装備で、見た目にも“ただのSPORTではない”ことが伝わるポイントです。さらに、アイサイトX搭載車に特有のセンサー配置も加わり、未来感ある印象を受ける仕上がりです。
まとめ:SPORT EXは“走り”と“美しさ”を兼ね備えた完成形SUV

フォレスター SPORT EXの外装は、単なるスポーティさだけでなく、質感やディテールまで丁寧に作り込まれています。ブラック基調にブロンズを効かせたデザイン、2本出しマフラーの力強さ、そしてEX専用の先進装備。すべてが「走りのスバル」としての信念と、現代のユーザーが求める洗練を融合させた結果といえるでしょう。
次回の「内装編」では、ウルトラスエード®やEX専用シート、先進的なコックピットデザインなど、SPORT EXのインテリアに迫ります。