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新型RAV4 ZとAdventureを比較|価格差と装備の違い、どっちを選ぶ?

新型RAV4はZとAdventureで性格がまったく違う

新型RAV4のグレード選びでまず理解しておきたいのは、ZとAdventureは単なる装備違いではないという点です。
この2グレードは、見た目や価格以上に「クルマとしての考え方」が大きく異なっています。

Zは、RAV4をより上質に、よりスマートに楽しみたい人に向けたモデルです。デザインは都会的で、先進装備や快適性を重視した仕立て。日常の移動や高速道路でのロングドライブなど、オンロードでの使いやすさが強く意識されています。いわば、SUVでありながら“乗り心地と満足感”を大切にしたRAV4です。

一方のAdventureは、その名前の通り、RAV4本来の「道具感」を前面に押し出したグレード。無骨なエクステリアや専用装備によって、アウトドアや悪路走行を想定したキャラクターがはっきりと打ち出されています。街中でも存在感はありますが、真価を発揮するのはキャンプ場や雪道など、日常を少し外れたシーンでしょう。

つまり、新型RAV4のZとAdventureは、どちらが上位・下位という関係ではありません。
「どんな場所を走り、どんな使い方をしたいのか」によって、選ぶべき答えが変わる2台なのです。

Zグレードの特徴|上質さと先進性を重視したRAV4

エクステリアの特徴

洗練されたフロントフェイス/都会に映えるシャープなデザイン/上級グレードらしい存在感

Zグレードの外観でまず印象に残るのは、RAV4らしい力強さを残しながらも、どこか洗練されたフロントフェイスです。

クラウンエステートと被る要素はありますが非常に都会的な印象です。無骨さを前面に出すのではなく、面の構成やラインの処理で上質感を演出しており、全体としてシャープで引き締まった印象を受けます。

街中を走っていても主張が強すぎず、それでいて埋もれない存在感があるのがZの魅力です。SUVらしいボリューム感はしっかりありながら、都会の風景にも自然に溶け込むデザインにまとめられています。
「RAV4に乗りたいけれど、いかにもアウトドア過ぎる見た目は少し違う」——そんな人にとって、このZのバランス感はかなり魅力的に映るはずです。

インテリア・快適装備

12.9インチディスプレイオーディオ/デジタルインナーミラーやHUDなどの先進装備/日常使いで「楽・快適」を感じやすい仕様

Zグレードは、室内に乗り込んだ瞬間に「上のグレードだな」と感じさせる装備が揃っています。中心となるのは、視認性と操作性に優れた12.9インチのディスプレイオーディオ。ナビや各種情報が見やすく、操作も直感的です。

さらに、デジタルインナーミラーやZのみ標準装備のヘッドアップディスプレイ(HUD)といった先進装備が、運転中の視線移動を減らし、余計なストレスを感じさせません。こうした装備は派手さこそありませんが、毎日使う中でじわじわと効いてくるポイントです。

さらにシートヒーターに加えエアベンチレーションも標準装備。これは快適です。アドベンチャーにはありませんので、これでもかなり差を体感できます。

通勤や買い物などの日常使いはもちろん、長時間のドライブでも疲れにくい。Zグレードは、「楽に、快適に使えるSUV」という方向性がはっきりしています。

Zが向いている使い方

街乗り・通勤・高速道路メイン/長距離移動の快適性重視/「RAV4を上質に乗りたい」人向け

Zグレードがもっとも力を発揮するのは、街乗りから高速道路までを含めたオンロード中心の使い方です。通勤や日常の移動、週末のロングドライブなど、幅広いシーンで快適に使える設計になっています。

アウトドア性能を前面に押し出すよりも、乗り心地や静粛性、装備の充実度を重視したい人にはZがぴったりです。
RAV4というSUVを、「道具」としてだけでなく、上質な移動空間として楽しみたい——そんな考え方の人に向いたグレードだと言えるでしょう。

Adventureグレードの特徴|RAV4らしさ全開のタフ仕様

エクステリアの特徴

専用フロントデザイン/マット塗装ホイールとルーフレール/一目でAdventureと分かる無骨さ

Adventureグレードの最大の特徴は、ひと目見ただけで「Zとは別物」と分かる、明確な外観の違いにあります。専用デザインのフロントフェイスは存在感が強く、RAV4が持つ本来のタフさを前面に押し出した仕上がりです。

マット塗装のホイールやルーフレールといった装備も、見た目の演出にとどまらず、実際の使い勝手を意識したもの。アウトドアギアを積み込む姿が自然に想像できるデザインで、都会派のZとは真逆の方向性を取っています。

派手さよりも無骨さ。洗練よりも力強さ。
Adventureは、「RAV4=SUV」というイメージをそのまま形にしたような存在です。

走行性能・機能面

TRAILモード/SNOWモード/悪路・雪道を想定した制御/アウトドアでの安心感

Adventureグレードは、見た目だけでなく走行性能の考え方も明確です。TRAILモードやSNOWモードといった専用制御により、未舗装路や滑りやすい路面でも安定した走りをサポートします。

キャンプ場までの荒れた道や、雪が残る山道など、日常から少し外れたシーンでも安心して踏み込めるのがAdventureの強みです。オンロードでの快適性を犠牲にするわけではありませんが、優先順位はあくまで「走破性」と「信頼感」に置かれています。

「多少道が悪くても気にせず進める」
その感覚こそが、Adventureが持つRAV4らしさと言えるでしょう。

Adventureが向いている使い方

キャンプ・アウトドア・レジャー/雪道・未舗装路を走る機会がある/「SUVらしさ」を重視する人

Adventureグレードは、アウトドアやレジャーを前提にRAV4を選ぶ人にとって、非常に相性の良い一台です。キャンプやスキー、釣りなど、荷物を積んで少し遠出をするシーンが多い人には、その安心感が大きな魅力になります。

また、雪道や未舗装路を走る機会がある人にとっても、Adventureの制御や装備は心強い存在です。
「SUVに乗るなら、見た目も中身もそれらしくあってほしい」


そんな価値観を持つ人にこそ、Adventureはしっくりくるグレードと言えるでしょう。

ZとAdventureを比較|どちらを選ぶべきか?

デザインの違い

Z:都会的・洗練/Adventure:無骨・タフ

ZとAdventureの違いは、まず見た目からはっきり分かれます。

Z

Zはシャープで洗練されたデザインが特徴で、街中や都市部の景色に自然と馴染むスタイル。SUVでありながら、どこかスマートで落ち着いた雰囲気があります。

Adventure

一方のAdventureは、ひと目で「タフ系」と分かる無骨なデザイン。専用フロントやマット塗装のパーツが、アウトドアギアのような存在感を放ちます。
見た目の方向性だけでも、この2台がまったく別のキャラクターであることは明らかです。

装備・思想の違い

Z:快適装備・先進装備重視/Adventure:実用性・走破性重視

ZとAdventureの違いは、装備内容以上に「何を重視して作られているか」に表れています。
Zは、日常の運転をいかに楽に、快適にするかを重視したグレード。先進装備や快適機能が充実しており、普段使いでの満足度を高める方向性です。

対してAdventureは、多少の路面状況では動じない安心感や、実際に使い倒せることを重視しています。TRAILモードやSNOWモードといった機能は、その象徴と言えるでしょう。
「便利さ」よりも「頼もしさ」を優先した思想が、Adventureにはあります。

用途別おすすめ

日常+遠出 → Z/非日常・遊び → Adventure

日常の移動や通勤、高速道路でのロングドライブが中心なら、Zの快適性は大きな魅力になります。静かで落ち着いた乗り味と先進装備は、毎日の運転で確実に効いてきます。

一方で、キャンプやアウトドア、雪道など「クルマを使って遊ぶ」シーンが多いなら、Adventureの方がしっくりくるはずです。多少道が荒れていても気にせず進める安心感は、使えば使うほど価値を感じられます。

どちらが正解という話ではなく、自分の生活に近いのはどちらか
そこを基準に選ぶのが、新型RAV4ではもっとも後悔の少ない選び方です。

項目ZAdventure
デザイン都会的・洗練されたスタイル無骨でタフなSUVデザイン
外装の特徴シャープなフロントフェイス専用フロント・ルーフレール
ホイール上質感を重視したデザインマット塗装ホイール
装備の考え方快適装備・先進装備重視実用性・走破性重視
走行モードオンロード中心TRAIL/SNOWモード搭載
向いている用途街乗り・通勤・高速道路キャンプ・アウトドア・雪道
おすすめな人RAV4を上質に乗りたい人SUVらしさを重視する人

価格で見る新型RAV4|ZとAdventureの価格差と選び方

新型RAV4は価格帯にも注目が集まっており、「450万円から」というスタート価格が大きな話題になっています。これは単なる数字ではなく、新型RAV4の装備・性能レベルがこれまで以上に引き上げられたことを物語るものです。

◎ Adventureの価格

Adventureは新型RAV4の中で比較的手に取りやすい価格帯になっており、約450万円(税込)からとなっています。これは“無骨なデザインと走破性”というRAV4本来のキャラクターを備えつつ、しっかり装備も揃えているグレードとして評価されています。

◎ Zの価格

対してZは、約490万円(税込)前後からという価格設定が報じられており、Adventureよりも上級装備や快適性・先進安全機能が充実している分、価格も一段高めになっています。

この価格感は、RAV4が単純な「価格最安SUV」ではなく、装備や質感を重視した“本格SUV”へとシフトしたことを象徴していると言えるでしょう。

新型RAV4の価格帯(目安)

グレード価格(税込)備考
Adventure約450万円〜無骨でタフなSUV性重視
Z約490万円〜上質・快適装備重視

(※実際の販売価格はオプション装着や販売店独自の設定によって変動します。詳細は公式価格ページをご確認ください。)

価格設定をどう読むか?

新型RAV4の価格は、従来モデルと比べてやや高めに見えるかもしれません。しかし実際には、

  • 主要装備・安全装備が標準化されている
  • ハイブリッドが中心のラインナップ
  • 走行性能・快適性が全体的に向上している

という背景があります。450万円というスタート地点も、これらを総合的に考えるとコストパフォーマンスの高い設定と言える側面があります。

Zはアドベンチャーには無い快適装備もついていますので、価格差40万円は納得のいく価格でしょう。

価格だけで選ぶのではなく、「どんな装備が含まれているか」や「自分の使い方に合っているか」で判断するのが、後悔の少ない選び方です。

※補足:今後「GR SPORT」が追加される可能性も?

新型RAV4の新製品発表の場では、将来的にスポーティ系の派生モデルが用意される可能性についても示唆がありました。その流れから、今後「GR SPORT」が追加されるのではないか、と注目している人も少なくありません。

もしGR SPORTが登場すれば、ZやAdventureとは異なり、走りの質感やスポーティさを重視した立ち位置になる可能性があります。足まわりのチューニングや内外装の演出など、RAV4の中でも“走り寄り”の選択肢になることが予想されます。

ただし、現時点では詳細は未発表で、正式なアナウンスもありません。購入を検討するうえでは、いま選べるZとAdventureの2グレードから、自分の使い方に合った一台を選ぶのが現実的と言えるでしょう。

まとめ|ZとAdventure、RAV4は“使い方”で選ぶのが正解

新型RAV4のZとAdventureは、単純に装備の多い・少ないで比較できる関係ではありません。どちらかが上位で、どちらかが下位というわけではなく、それぞれが明確な役割を持ったグレードです。

Zは、日常使いからロングドライブまでを快適にこなしたい人向けの一台。上質さや先進装備を重視し、RAV4をスマートに乗りたい人に合います。
一方のAdventureは、アウトドアや悪路走行を前提としたタフな相棒。SUVらしい無骨さや走破性を楽しみたい人には、こちらの方がしっくりくるでしょう。

結局のところ、どちらが「正解」かは、乗る人のライフスタイル次第です。
平日の通勤や週末の遠出が中心なのか、それともキャンプや雪道など非日常のシーンが多いのか。自分の使い方を思い浮かべるだけで、選ぶべきRAV4は自然と見えてきます。

そして、もし可能であれば実車を見てみることをおすすめします。写真やカタログでは伝わりにくいサイズ感や雰囲気は、実際に見ると印象が大きく変わることも少なくありません。
ZとAdventure、それぞれの個性を体感したうえで選べば、新型RAV4はきっと満足度の高い一台になるはずです。

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