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【外装レビュー】新型RAV4「アドベンチャー(Adventure)」の野生味溢れるデザインを徹底解説!専用パーツと実車の迫力を全公開

2025年12月17日、トヨタのSUV戦略を象徴する一台、新型RAV4がついにその姿を現しました。 今回の開発コンセプトは『LOVE FOR LIFE』。その中でも、RAV4の原点ともいえる「タフで力強い走り」を最もストレートに表現しているのが、今回ご紹介する「アドベンチャー(Adventure)」グレードです。

価格は4,500,000円(税込)から。先にレビューしたハイブリッド専用の最上位「Z」グレード(4,900,000円〜)に対し、単なる下位モデルという枠に収まらない、明確なアイデンティティを持った一台に仕上がっています。

実際に実車を目の当たりにして感じたのは、数値上のスペック以上に伝わってくる「道具としての質感」の高さです。カタログだけでは読み取ることが難しい、光の当たり方によるボディラインの変化や、専用パーツの細かな造形。今回は私が現場で撮影した実車写真をもとに、アドベンチャーならではのこだわり抜かれたエクステリアを、一歩踏み込んで深掘りしていきます。

フロントビュー:一目でわかる「アドベンチャー」専用の顔つき

アドベンチャーグレードが放つ圧倒的な「道具感」の核心は、このフロントマスクに集約されています。

「Z」グレードと比較して+20mmのワイドトレッド化し、さらにワイドでどっしりとした感じ。

都会的な洗練を追求した「Z」グレードとは対照的に、SUV本来の力強さを前面に押し出したデザインを詳しく見ていきましょう。

専用フロントグリル:力強さを象徴する六角形デザイン

まず目を引くのが、アドベンチャー専用に設計されたマットブラックの大型フロントグリルです。

前モデルの六角形フロントグリルを進化させたデザインでしょうか。上下に分割していますね。

フロントのノーズピークを高く設定した専用デザインや、グリルは水平基調のデザインにより、よりボリューム感がありながらスッキリしているワイルドな印象になっています。

こちらZ

「Z」グレードと比較するとグリルの位置やメーカーエンブレムなど全て違いますよね。

よく見るとグリルの周りの放射線状にラインが細かく入っていて、平面的ではなく非常に立体的でもあります。

「Z」グレードが持つ繊細なメッシュ状の質感とは一線を画し、岩場をも厭わないような無骨な力強さが、この顔つきだけで見事に表現されています。

樹脂パーツのマットな質感は、実車で見ると非常に安定的で落ち着いた印象です。ワイルドでありながら、決して派手すぎない大人なSUVの風格が漂っています。

ヘッドライトは専用の点灯パターン

ヘッドライトはハンマーヘッドデザインお馴染みのデザイン。

デイタイムランニングライト点灯パターンはアドベンチャーグレード専用で、Zと異なり、下部中の一部のみしか点灯しません。

スキッドプレート:オフロードの走行を予感させるシルバー塗装

バンパー下部には、アドベンチャーのアイデンティティとも言える専用スキッドプレートが備わっています。

フロントバンパー中央を大胆に覆うシルバー塗装のパーツは、オフロード走行時の車体保護を想起させると同時に、フロントビュー全体を引き締めるアクセントとして機能しています。このシルバーの質感が加わることで、450万円という価格に見合う高級感とタフさが絶妙に両立されています。

フォグランプ周り:タフな印象を加速させる専用ベゼル

Zグレードと比較すると、フォグランプは意外と控えめな位置。位置は中央によって、さらに控えめなデザイン。

ライトが点灯していないとどこにあるか分からないレベルです。

山道などぶつかる恐れのある道を想定しているので、ランプがぶつからないように配慮してある作りかもしれません。

サイドビュー:張り出したフェンダーが放つ圧倒的な存在感

横に回り込んでみると、また「Z」とは全く違う筋肉質なシルエットに驚かされます。これ、同じRAV4だよね?って一瞬疑いたくなるレベルでキャラが立ってるんですよ。

専用大型オーバーフェンダー:これぞアドベンチャーの真骨頂

サイドで一番に目がいくのは、やっぱりこの黒樹脂の力強いフェンダーアーチ

Zグレードのシュッとしたフェンダーも綺麗ですが、アドベンチャーのこの「ガシガシ使ってくれ」と言わんばかりの無骨さは唯一無二です。このフェンダーのおかげで、ボディ全体がグッと低重心でワイドに見えるんですよね。

18インチアルミホイール:武骨さと洗練の絶妙なライン

足元を支えるのは、アドベンチャー専用デザインの18インチアルミホイール

タイヤサイズは235/60R18とZの標準タイヤと同じサイズです。

Zは切削加工で都会的なイメージでしたが、アドベンチャーは「マットグレーメタリック塗装」でタフ感があります。

スポークが太く荒削りな印象。ランドクルーザーのように泥道が似合うのはもちろんですが、意外と綺麗な街並みに置いてもサマになる質感がたまりません。

ルーフレール:SUVとしての「正解」シルエット

あと、地味に効いているのが標準装備のアルミルーフレール

このブラックのルーフレールがあるだけで、ルーフラインに高さが出て「これぞSUV!」という完璧なシルエットが完成します。将来的にキャリアを積んでキャンプ道具を載せる姿を想像するだけで、所有欲が満たされますよね。

リアビュー:後ろ姿に漂う「頼れるSUV」の風格

フロントの強烈なインパクトに負けず劣らず、後ろ姿もしっかり「アドベンチャー」しています。SUVって意外と後ろ姿が大人しめになりがちですが、こいつはどこから見ても抜かりなし、といった感じですね。

専用リアバンパー:フロントと対をなすタフな造形

リアバンパーも、フロントの勢いそのままの専用デザインになっています。

特に目を引くのが、Zとは異なるデザインのAdventure専用大型リヤスキッドプレート(シルバー塗装)。フロントのシルバーと呼応するように配置されていて、上下でサンドイッチしたような力強さがあるんですよね。「下回りをしっかり守ってるぞ」っていう安心感が、このお尻の厚みを生んでいる気がします。

マットブラックのバッジ:派手さを抑えた「大人のこだわり」

個人的に「分かってるな〜」と唸らされたのが、このマットブラックの「Adventure専用グレードマーク」。

Zにはグレードを表すマークはありませんでしたが、Adventureはグレードを主張するバッジがあります。

ギラギラのメッキではなく、あえて光沢を抑えた黒で統一されているのが最高にクールです。落ち着いた高級感がありつつ、アドベンチャーらしい無骨な世界観を壊さない。この絶妙な引き算の美学が、450万円という価格以上の満足度を醸し出しているポイントかもしれません。

汚れさえもデザインの一部になる機能美

写真でこのバンパーの質感をじっくり見てほしいのですが、あえてタフな樹脂パーツを広範囲に使うことで、「汚れさえも似合ってしまう」ような機能美が漂っています。ピカピカに磨き上げるのもいいけれど、泥跳ねがついた状態でキャンプ場に佇んでいる姿こそが、このクルマの「正解」なんだろうな……と、実車を眺めながら確信してしまいました。

サイズ感と価格:この迫力でこのプライス!

さて、気になるサイズ感と、避けては通れない「お財布事情」の話です。

ボディサイズ:数字以上の「デカさ」を感じる不思議

アドベンチャーの正確なサイズは、全長4,620mm × 全幅1,880mm × 全高1,680mm です 。 先に紹介した「Z」グレード(全長4,600mm × 全幅1,855mm × 全高1,680mm)と比べると、実は全長で+20mm、全幅にいたっては+25mmもワイドになっているんですよね

数字だけ見ると「わずかな差」に思えますが、実物を前にするとその差は一目瞭然。やっぱり、アドベンチャー専用の大型ホイールアーチモール がグイッと張り出しているのが効いています。展示車両 を見ても分かるとおり、この「踏ん張り感」こそがアドベンチャーの持ち味。狭い道では少し気を使うサイズ感ですが、その分、街中での存在感は Z グレードを圧倒するインパクトがあります。

燃費と価格の納得感:450万円で手に入る「最強の遊び道具」

ハイブリッド車であるアドベンチャーの燃費は、WLTCモードで22.9km/L 。 Z グレードの22.5km/L よりも、実はわずかに低燃費だというのも面白い発見でした。

価格は税込で4,500,000円から 。 これだけの専用装備(大型スキッドプレート やマットグレーメタリック塗装の18インチアルミホイール など)が盛り込まれていて、最上位の Z より40万円も安く設定されているのは、かなり戦略的です。「洗練された高級志向の Z」か、「無骨で遊び心全振りのアドベンチャー」か。まさに、自分のライフスタイルをどっちに振り切りたいかを試されているような、納得感の塊のような価格設定ですね。

まとめ:アドベンチャーは「人生を遊び尽くす」最高の相棒

結局のところ、新型RAV4アドベンチャーは「眺めているだけで、どこか遠くへ行きたくなる車」なんだなと、実車 を隅々まで見て改めて確信しました。

都会のアスファルトはもちろん、泥跳ねすらもアクセサリーにしてしまうようなタフなフィールドが本当によく似合います。

  • 「週末はとにかくキャンプやアウトドアを全力で楽しみたい!」
  • 「人と同じSUVじゃつまらない、個性をガツンと出したい」
  • 「道具感のあるデザインが好きだけど、燃費や質感も妥協したくない」

そんな人にとっては、これ以上ない最高の相棒になってくれるはずです。

外装だけでお腹いっぱいになりそうなボリュームでしたが、実は内装にもアドベンチャーだけの「仕掛け」が詰まっています。次回は、オレンジ加飾のステアリング12.9インチの大画面ディスプレイ が目を引く、ワクワクするようなインテリア編をお届けします。どうぞお楽しみに!

>>次の記事:【内装編】新型RAV4アドベンチャー vs Z!450万円で手に入る「遊び心」満載のコックピットを検証

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