新型 ランドクルーザーFJ(ランクルミニ) が登場し、「実際のメリットとデメリットを正直に知りたい」という声が一気に増えてきました。価格が抑えられた“エントリーランクル”として話題を集める一方で、後部座席の狭さや内装の質感など、実車を見なければ分からないポイントも多いモデルです。
私自身もこれまで外装編・内装編と実車レビューを続けてきましたが、触れれば触れるほど、このクルマは“メリットとデメリットが非常にはっきりした一台”だと感じます。ランクル伝統の 悪路走破性 をきちんと残しつつ、都市部でも扱いやすい全長4,575mmのコンパクトボディ。ところがその裏で、後席のタイトさや装備の割り切りなども確かに存在します。
この記事では、実際に車両を見て触れた印象をもとに、ランドクルーザーFJのメリット・デメリットを5つずつ、分かりやすく丁寧にまとめました。
「購入するべきか」「用途に合うのか」を判断する材料になるはずです。
では、さっそく見ていきましょう。
目次
ランドクルーザーFJとは?

ランドクルーザーFJは、2026年に発売予定の“ランクルシリーズの新しい入口”となるモデルです。大柄なランクル300やランクル250よりも一回り小さく、扱いやすいボディサイズで設計されているのが最大の特徴です。全長 4,575mm、全幅 1,855mm という数字は、ランクルの名を冠するSUVとしてはかなりコンパクト。とはいえ、見た目のボリューム感はしっかりランクルらしく、街中でもアウトドアでも存在感があります。
プラットフォームはハイラックスなど世界の“働くクルマ”を支えるIMVを採用。舗装路から悪路まで対応する信頼性があり、ランクルが長年培ってきた「壊れにくさ」「走破性」をしっかり継承しています。また、駆動方式はパートタイム4WD。電子制御に頼りすぎない素朴な仕組みが採用されており、扱いやすさとタフさを両立しています。
パワートレーンは 2TR-FE型 2.7L 直4ガソリンエンジン。最高出力163PS・最大トルク246Nmというスペックは必要十分で、構造もシンプル。整備性の高さや信頼性を重視した選択と言えます。
価格帯はランクル250よりも大幅に抑えられる見込みで、“いつかはランクル”を現実にしてくれる存在として多くの期待を集めています。都市での普段使いからアウトドアまで、幅広いライフスタイルに寄り添う、新しいランクルのカタチ。それがランドクルーザーFJです。
メリット① 都市部でも扱いやすいコンパクトサイズ

ランドクルーザーFJの大きな魅力のひとつが、この“ちょうどいいサイズ感”です。
全長 4,575mm という数字はRAV4より短く、ランクル250よりも270mmもコンパクト。街中の取り回しや駐車場の出し入れでストレスが少なく、「ランクルに乗りたいけれど大きすぎるのは不安」という層にしっかりハマるサイズです。
ただし、横幅は 1,855mm としっかりランクルらしいボリューム感があります。見た目の迫力が損なわれないのは嬉しいところですが、都心の立体駐車場や狭い路地では「意外と幅広いな」と感じる場面もありそうです。とはいえ、ランクル300や250のような巨大さは無く、日常使いとアウトドアの両方をこなせる絶妙なバランスだと思います。
コンパクトな全長によって、小回りが良く、最小回転半径5.5mという扱いやすさもポイント。運転が苦手な人でも、“本格四駆だから気を使う”という重さがほとんどありません。街中をスイスイ動けるランクルとして、FJの存在価値はかなり大きいと感じます。
メリット② 悪路走破性の高さ(IMV+パートタイム4WD)

ランドクルーザーFJの大きな魅力は、「価格を抑えつつもランクルらしい走破性はしっかり残している」という点です。ベースとなるプラットフォームは、世界中の過酷な環境で使われるハイラックスやフォーチュナーが採用する IMVプラットフォーム。耐久性や整備性の良さはすでに実績十分で、ランクルシリーズとしての信頼性に大きく寄与しています。
さらに、駆動方式はあえての パートタイム4WD。最新の電子制御フルタイム4WDではなく、70系と同じ「必要なときに自分で切り替える」タイプを採用しています。電子制御が少ない分、
- 構造がシンプルで壊れにくい
- 修理しやすい
- コストを抑えられる
というメリットがあり、まさに“実用SUV”の考え方にマッチしています。
ホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きにくさ)も70系に匹敵するとされ、悪路でもしっかりと接地しながら進む力があります。全長が短くホイールベースが小さい分、取り回しもしやすく、オフロードでの旋回性はむしろ良いほど。
「街乗りメインだけど、週末のキャンプや林道はしっかり楽しみたい」
そんなユーザーには、FJの走破性は十分すぎる仕上がりです。
メリット③ 角目・丸目を選べるデザイン性

ランドクルーザーFJの“らしさ”を強烈に押し上げているのが、この 角目(スクエア)と丸目(ラウンド)を選べるヘッドライト という遊び心です。最近はLEDデザインが各社で似通ってきた中で、ここまで表情を変えられるSUVは本当に珍しく、FJの大きな魅力になっています。
まずノーマルの角目は、未来的でシャープな印象。スクエア基調のボディと相性が良く、ランクル250の流れを汲んだ“モダン系ランクル”という雰囲気を強く出しています。

一方の丸目は、まさに“FJ40の血統”を感じさせるクラシカルな顔つき。視界に入った瞬間「あ、これはランクルのFJだ」と分かるほど独特で、近年のSUVには無い柔らかさと無骨さのバランスが魅力です。
さらに、丸目はオプション扱いとなっており、購入者の好みで個性が際立つ仕様にカスタマイズできます。
角目で現代的に乗るか、丸目でレトロに仕上げるか——この“選べる楽しさ”はFJならでは。外装デザインでここまで遊べるクルマは本当に貴重で、キャンプギアのように自分のスタイルに合わせて選べるのが印象的です。
街中でもアウトドアでも、間違いなく視線を集めるデザイン性の高さ。FJの人気を押し上げる、大きな要素と言えるでしょう。
メリット④ 汚れに強い実用的インテリア

ランドクルーザーFJの内装は、良い意味で“気を遣わずに使える”実用性重視のつくりになっています。高級SUVのような豪華さよりも、「アウトドアでガシガシ使っても平気」という方向に振ってあるのが特徴です。
ドア内張りやダッシュボードは 合皮のソフトパッド+樹脂パーツ多め の構成。触り心地はそこまでチープではなく、耐久性や汚れへの強さを考えた素材選びだと感じました。山道やキャンプ場で泥や砂が付いても、サッと拭ける仕上げになっているのはありがたいポイントです。
シート素材も本革ではなく、おそらく 合皮やファブリック系の耐久素材 が採用される見込み。水や汚れに強いので、雨の日の乗車や濡れたギアの積み下ろしが多いユーザーにはむしろメリットと言えます。
一方で、ランクル250ほどの質感や装備の充実度は求めてはいけません。価格を抑えつつ壊れにくい構造を目指した設計なので、合理的でタフな“道具感”が強めです。ただその分、日常からアウトドアまで気兼ねなく使える、実に頼もしいインテリアだと感じました。
メリット⑤ 高さのある荷室と横開きバックドア

ランドクルーザーFJの荷室は、見た目以上に“高さ”がしっかり確保されており、実際にトランクを開けると「思ったより広いぞ」という印象を受けました。全長がコンパクトなぶん奥行きはそこまで深くありませんが、天地方向にゆとりがあるため、大型のキャンプギアやボックス類を積み重ねて収納しやすいのが大きな利点です。
さらに特徴的なのが、横開き式のバックドア。
ランクル70でも採用される横開きは、FJにもぴったりな選択です。理由は以下の通り:
- 車高が高いため、跳ね上げ式だと背の低い人は手が届きにくい
- 横開きなら上方向のクリアランスを気にせず開けられる
- 荷室の横からアクセスしやすく、アウトドアで使いやすい
また、背面スペアタイヤを搭載する関係で、跳ね上げ式では構造的に厳しいという事情もあります。
デザイン面ではクラシカルなオフロード感が強まり、「FJらしさ」を象徴する要素にもなっています。
荷室の床は高めですが、そのぶん地上高のあるSUVらしい視界の良さや走破性を確保しているため、“積載性と走破性のバランスを取った結果”だと感じます。荷室のユーティリティナットなども見えるため、今後の純正アクセサリーでの拡張性にも期待できるポイントです。
アウトドアでの荷物の積み下ろしを重視する人には、この荷室構造は大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット① 後部座席が狭い

ランドクルーザーFJの一番大きな弱点は、やはり“後部座席の狭さ”です。
ホイールベースが 2,580mm と短く設定されているため、どうしても後席のレッグスペースが犠牲になっています。実際に座ってみると、身長168cmの私でも 浅く座るとすぐ膝が前席に当たる ほどで、長距離移動は正直しんどくなる可能性があります。
さらに、全幅はしっかり1855mmあるものの、室内幅はランクル250よりも狭いため、左右方向のゆとりも少しタイト。後席に大人3人となると窮屈さは否めません。ランクルといえば“大きくてゆったり”というイメージがありますが、FJはあくまで“コンパクトランクル”。後席の広さを重視するなら、250や300といった上位モデルのほうが適しています。
「家族みんなで快適に乗りたい」という使い方には向きませんが、1〜2人中心の使用や、荷室を広く使うアウトドアスタイルなら十分許容できる範囲。用途によって評価が大きく分かれるポイントだと感じました。
>関連記事:【内装後編】ランドクルーザーFJの後部座席は狭め?荷室の高さ・使い勝手を実車レビュー
デメリット② 後席装備が簡素(エアコンなし/アームレストなし)

ランドクルーザーFJは“実用性重視”のモデルであることから、後部座席まわりの装備はかなり割り切った内容になっています。実車を確認してまず気づくのが、後席専用のエアコン吹き出し口が存在しないという点。センターコンソール裏にはアクセサリー電源こそありますが、送風機能はありません。
夏場や冬場は、前席側の空調に頼る形になるため、後席の快適さはどうしてもワンテンポ遅れます。特に家族での長距離移動や、小さなお子さんを後席に乗せるケースでは気になる部分です。
さらに、後席中央には アームレストも非装備。SUVとしては珍しく、後部座席を快適に使うための装備がほとんどありません。内張りも樹脂中心で、雰囲気は“質実剛健”そのもの。悪く言えば地味、良く言えばタフという感じです。
もちろん、価格を抑えながら本格四駆としての性能を確保するためには、このあたりの装備削減は理解できます。ただ、普段使いで後席を多用するユーザーにとっては、明確にデメリットとして感じられる部分です。FJを検討しているなら、この点はしっかり把握しておくべきでしょう。
デメリット③ 後席を倒してもフラットにならない

ランドクルーザーFJの荷室は高さもあり、見た目以上に広く使えるのが魅力ですが、一方で使い勝手の面で気になるのが 「後部座席を倒しても完全なフラットにならない」 という点です。
後席を前方に倒して荷室を拡張すると、どうしても“段差”が発生し、荷室とシートバックのラインに高低差が生まれてしまいます。
この段差があることで、以下のようなシーンで少し不便に感じる可能性があります。
- アウトドア用コンテナを並べて積むとガタつく
- 車内泊をする際にマットなどで段差を埋める必要がある
- 大きな荷物を滑らせて入れにくい
FJは“ワークホース寄りのSUV”という思想で作られているため、後席の構造をシンプルにするとどうしてもこうした段差が生まれます。
ただ、ランクル250のようなフルフラット構造ではないものの、段差自体はそこまで極端ではなく、工夫次第である程度はカバーできるレベルです。
とはいえ、「車中泊がメイン」「頻繁にフルフラットで積み込みたい」 という人にとっては、使い勝手の面でデメリットになる可能性があります。購入前に必ずチェックしておきたいポイントのひとつです。
デメリット④ 横幅1855mmは意外とワイド

ランドクルーザーFJは「ランクルミニ」という呼ばれ方をするほど全長がコンパクトですが、実際に横に立つと 横幅1855mm というサイズはしっかり存在感があります。全長が短いので数字以上に取り回しは良いのですが、横方向の圧が強いのは正直なところ。街中でのすれ違いや狭い路地では、思わずミラーを見直したくなる場面もありそうです。
特に気をつけたいのが 都心の立体駐車場。
1855mmという幅は、一般的な国産SUVとしては許容範囲ですが、古い機械式駐車場では禁止サイズの可能性もあります。ランクル250の1885mmよりは細いものの、数字上の差はわずか30mm。体感としては「250よりちょっと小さいかな」くらいで、“ミニ”と呼ばれるほどのコンパクトさは横方向にはありません。
ただし、横幅があることで安定感のある走りや、ランクルらしいどっしりしたプロポーションに繋がっているのも事実。走行性能とのトレードオフ部分なので、この点は好みが分かれるところだと思います。「都市部メインで使う人」は事前に駐車場サイズの確認をしておくと安心です。
デメリット⑤ リアクォーターウインドウがなく後席が暗い

ランドクルーザーFJのリアまわりで気になったポイントが、リアクォーターウインドウ(後席横の小窓)が存在しないという点です。外観デザインは無骨でカッコいいのですが、後席に座るとこの“窓がない構造”の影響がハッキリ分かります。
実際、後席に座ったときの印象としては、
- 外からの光が入ってこない
- 視界が狭く、閉塞感がある
- ランクル250のような開放感はない
というもの。
後席エリアの両サイドは外側に向かって凹んだ造形になっており、その部分が暗さをさらに強調します。アウトドアを意識したデザインとしては理解できますが、乗員の快適性という面では確実にマイナス要素です。
ただ、この凹んだ部分には ユーティリティーナット(アクセサリーマウント) のようなものが見えており、ここにオプションのラックやフックを装着できそうな雰囲気もあります。実用性やカスタム面ではプラスになる可能性があり、デザインと機能を両立させた“割り切り”と言えるかもしれません。
それでも、明るさ・視界という意味では、後席の居住性に大きく影響します。
「後席に人を乗せることが多い」「家族で長距離移動をする」——そんなユーザーは、このリアクォーターウインドウの不在は必ずチェックした方がいいポイントです。
【デメリット番外編】サスペンションが柔らかい?乗り心地に影響する可能性

実車に乗り込んだときに感じたのが、車体の“揺れ”が思ったより大きいという点でした。私が助手席に座った状態で、後部座席に別の人が乗り込んだ瞬間、車体がふわっと揺れるような動きがあり、「あれ、ランクルにしては意外と柔らかい?」という印象を受けました。
これはおそらく、FJが悪路走破性を重視したセットアップを採用しているためだと思われます。IMVプラットフォームベースのクルマは、しなやかさを確保してタイヤがしっかり地面に追従する設計になっていることが多く、サスペンションの初期ストロークもやや柔らかめになる傾向があります。
ただ、この“柔らかさ”が万人にとってメリットとは限りません。
- 都市部での高速走行
- 舗装路のレーンチェンジ
- 低速での段差乗り越え時
こうした場面では、柔らかい足回りだと揺すられるような感覚が出る可能性があります。
FJの場合、ホイールベースが短いことも相まって、上下の揺れが出やすいのかもしれません。
「ふわっとした乗り味が好き」という人には問題ないですが、
「オンロードでのフラット感やどっしり感を求めている」
という人には、少し好みが分かれるポイントです。
明確に“悪い”というわけではありませんが、
“ランクルらしい重厚でフラットな乗り味”を期待している人は、試乗で必ず確認した方が良い部分だと思います。
メリット・デメリットから見えるランドクルーザーFJの特徴

ここまでメリット・デメリットを細かく見てきましたが、あらためて整理すると、ランドクルーザーFJは “実用性と走破性に全振りしたコンパクトランクル” という性格が非常に強いモデルだと感じます。
まずメリットの面では、全長4575mmという扱いやすさ、IMVプラットフォーム+パートタイム4WDによるタフさ、そして角目・丸目が選べる外装デザインなど、ランクルのDNAをしっかり残しながらも“誰でも乗りやすいランクル”に仕上がっています。荷室の高さや横開きドアなど、アウトドア用途をよく理解した作りも魅力です。
一方、デメリットの部分を見ると、後席が狭かったり、装備が割り切られていたり、横幅はしっかり大きかったりと、快適性や居住性を求める人には向かないポイントも多く見えてきます。リアクォーターウインドウがなくて車内が暗いことや、後席がフルフラットにならない点など、使い方によっては気になる部分が確かにあります。さらに番外編で触れたように、サスペンションが柔らかめで揺れが出やすい可能性もあり、オンロード主体の人は事前確認が必須です。
つまり、ランドクルーザーFJは 「快適性を求めるSUV」ではなく、「道具としてガシガシ使うSUV」。
豪華さやゆったり感を重視したランクル250や300とはキャラクターが異なり、もっとライトに、もっと自由にランクルの魅力を味わえる一台です。
街中の普段使いから、キャンプ・林道・積載用途までこなせる“相棒感の強いランクル”。
その代わり、後席の広さや装備の質感などは許容できるかどうかが判断のポイントになります。
「必要以上に大きいSUVはいらない。でも本格的な走破性やタフさはしっかり欲しい」
そんな人には、ランドクルーザーFJはこれ以上ない選択肢になるはずです。
どんな人にランドクルーザーFJは向いている?

メリットとデメリットを踏まえると、ランドクルーザーFJは“誰にでも向く万能SUV”ではありません。ただ、その性格がガチッとハマるユーザーにとっては、この上なく魅力的な一台になると感じます。
まず、FJに向いているのは 「走破性と扱いやすさを両立したい人」 です。
ランクルらしいタフな走りがありながら、全長は扱いやすく、狭い林道や未舗装路にもスッと入っていける。この“コンパクト×本格四駆”という組み合わせは、実はほとんど他にありません。
さらに、アウトドアでガシガシ使いたいユーザー にも最高です。
汚れに強い内装、背面タイヤ、横開きのバックドア、荷室の高さ、そして角目・丸目を選べる外装デザイン。SUVというより“相棒のギア”として扱える感覚があります。
逆に、快適性や上質さを求める人 は250や300のほうが圧倒的に合っています。
後席が狭い、装備がシンプル、車内が暗いといった要素は、FJが“道具に寄せて作られたSUV”であることの証拠。家族メインでの長距離移動には不向きです。
そしてもうひとつ、FJは 「クルマを自分のスタイルに合わせて育てたい人」 にも向いています。
丸目・角目の選択から始まり、アクセサリーの拡張性、背面タイヤカバー、ラック類など、自分なりのFJが作りやすいモデルです。
まとめると、FJが向いているのは…
- 大きすぎないランクルが欲しい人
- オフロード・アウトドアで積極的に使いたい人
- シンプルで壊れにくいSUVを求める人
- 個性的なデザインが好きな人
- “快適すぎない”タフ系SUVを探している人
こういうユーザーに、FJはとてもよくフィットします。
使えば使うほど愛着が湧くタイプのSUVなので、“必要以上に豪華な装備はいらない。相棒みたいに使いたい。”という人には、間違いなく刺さる一台です。
まとめ

ランドクルーザーFJをじっくり見てきて、あらためて感じたのは「このクルマ、本当に割り切りが気持ちいいな」というところです。豪華さや快適性を求めていくと、どうしても250や300のほうが上ですが、FJはそもそもそこを競っていません。もっとシンプルで、もっと自由で、もっと“道具っぽいランクル”。そんな雰囲気を全身から漂わせています。
後部座席が狭かったり、リアが暗かったり、シートがフラットにならなかったり……細かい弱点はいくつかあります。ただ、不思議とそれを許してしまえる空気があります。理由は単純で、「このクルマは豪華なSUVじゃなくて“使うクルマ”だから」。それが分かっていると、見え方が変わってきます。
角目・丸目を選べる楽しさ、背面タイヤの無骨さ、横開きドアの実用性、そして走破性の強さ。小さいくせにしっかりランクルで、だけど乗ると意外と素朴。ある意味、それがいちばんの魅力なのかもしれません。
“いつかはランクル”をもっと軽く、もっと手の届きやすいものにしてくれたFJ。
派手さはなくても、じわじわ効いてくるタイプの相棒になりそうな一台です。
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