2025年に登場した新型スバル・フォレスターの中でも、アウトドア派ユーザーに支持される「X-BREAK S:HEV」。
その上位仕様であるEXグレードは、快適装備と先進技術を充実させた特別な存在です。
価格は4,477,000円(税込)〜で、EXなしのX-BREAK S:HEV(4,202,000円〜)と比べ、ハンズフリーパワーゲートやパワーシート、アイサイトXなどが標準装備され、実用性がさらに高められています。
- リバース連動ドアミラー(バック時にミラー角度を自動調整)
- ドアミラーメモリー機能 & オート格納機能
- キックセンサー対応ハンズフリーパワーリヤゲート
- 運転席10ウェイ & 助手席8ウェイ パワーシート
- アクセスキー連動の運転席シートポジションメモリー機能
- 運転席シート自動後退機能(乗降時にスライドしてスペース確保)
- アイサイトX テクノロジー(高度運転支援機能)
- アイサイトアシストモニター(フロントガラス内に支援情報を投影)
- ドライバーモニタリングシステム(顔認証や注意喚起機能)
本記事では、X-BREAK S:HEV EXの外装を、フロント・サイド・リアの3つの視点で詳しく解説し、EXグレードならではの価値を検証します。
目次
エンジン性能:2.5L e-BOXER+モーターで実現する力強い走りと効率性

ストロングハイブリッドのパワーと低燃費のバランス
フォレスター X-BREAK S:HEV EXは、2.5L 水平対向4気筒DOHC直噴エンジン(FB25型)とMC2型交流同期モーターを組み合わせたe-BOXERストロングハイブリッドを搭載。
エンジンは最高出力118kW(160PS)/5600rpm、最大トルク209Nm(21.3kgf·m)/4000-4400rpmを発揮し、モーターが最高出力88kW(119.6PS)、最大トルク270Nm(27.5kgf·m)をサポートします。
システムはシリーズ・パラレル方式を採用しており、街中での頻繁な発進や低速走行時にはモーターのみで静かに走行し、高速道路を一定速度で巡航する際にはエンジン主体に切り替わります。走行状況に応じてシステムが最適な動力源を自動選択するため、さまざまなシーンで軽快かつ燃費良く走行可能です。
さらに、約30km/h以下の低速時には、条件を満たせばEVドライブモードへ切り替えが可能。住宅街や屋内駐車場などで、静かかつ排ガスを抑えた走行を実現します。
リニアトロニック(CVT)との組み合わせで加速はシームレスかつ滑らかで、WLTCモード燃費は15.5km/Lと優れた数値を誇ります。電子制御AWDとの協調制御により、悪路でのトラクション性能と市街地での効率的な走りを両立している点も特徴です。
フロントビュー:無塗装ブラックとエナジーグリーンの存在感

SUVらしいテクスチャー仕上げと専用モール
フロントグリルは、ベースとバーが無塗装ブラック(テクスチャー仕上げ)で、メッキや光沢を抑えた無骨なデザインが印象的。
中央にはエナジーグリーンのモールが走り、X-BREAKらしいアウトドアテイストを強調します。
LEDヘッドランプのシャープな意匠と組み合わせることで、自然の中でも街中でも映える力強い顔つきが完成しています。

下部のバンパーも無塗装ブラック、SPORTのブロンズのようなカラー配色はなく、シンプルで無骨な感じを演出します。
サイドビュー:クラッディングとルーフレールが生むタフさ

サイドを見ていきましょう。ボディーカラーにブラック上下に入ることで引き締まった印象を受けます。

ドアミラーは車体同色ではなく、ダークグレー塗装です。
「e-BOXER」オーナメントがフロントドアについているのも特徴的です。

ボディサイドの下部は無塗装ブラックのサイドクラッディングで覆われ、オフロード走行での泥はねや小石からボディを守る実用性を重視。
シンメトリカルAWD Dピラーカバーオーナメント

Dピラーには「SYMMETRICAL AWD」バッジが配置され、スバル独自の常時全輪駆動システムを象徴。
左右対称レイアウトの低重心設計と高い走行安定性を視覚的にアピールし、グリーンのアクセントカラーがサイド全体のデザインを引き締めています。
ダークメタリックホイール

サイドの足元には、225/55R18オールシーズンタイヤとダークメタリック塗装の18インチアルミホイールを装着。
ホイールは太めのスポークデザインで力強さがあり、ダークメタリックの色合いが無塗装ブラックの外装パーツと調和して、SUVらしいタフさを強調しています。実際に近くで見ると、塗装の質感はマット寄りで光の反射が控えめ、アウトドアのシーンにも自然に馴染む仕上がりです。
ラダータイプのルーフレール

さらに、標準装備されるラダータイプのルーフレールは、クロスバーやキャリアを簡単に取り付けられる仕様で、ルーフボックスや自転車、スキー板などの大型荷物の積載が容易。アウトドアでの積載力を高めつつ、無塗装ブラック仕上げのタフな質感がSUVらしい本格的なデザイン性も演出します。
このラダータイプはX-BREAKのみの装備で、他のPremiumとSPORTでは低いロープロファイル仕様となります。
リアビュー:タフさと上質感を兼ね備えたハイブリッド専用デザイン

リヤデザインを見ていきましょう。
リアには、キックセンサー対応のハンズフリーパワーリヤゲートを標準装備し、荷物を抱えたままでも足先の動作でゲートの開閉が可能です。これはEXのみ装備し、EX無し無印はオプション装備となります。
ワイド感を強調するテールライトとガーニッシュ
リア左右には独立したテールライトが配置され、流行の一文字ライトではありませんが、中央を走るブラックガーニッシュが左右をつなぎ、ワイドで安定感のある印象を演出。

テールライト内部には「SUBARU」と隠れスバル。そしてラインが刻まれ、奥行きのある立体的な造形で上質感を高めています。
車名ロゴとe-BOXERオーナメント

リアゲート中央、スバルマークの下にはボディ同色で「FORESTER」文字が配置され、シンプルかつ洗練された印象を与えます。
右下には「e-BOXER」オーナメントが装着され、ストロングハイブリッド仕様であることを視覚的にアピール。環境性能を重視したモデルであることが一目でわかります。
無塗装バンパーとSUVらしい造形

リアバンパーは無塗装ブラックの樹脂製で、アウトドアでの耐久性や扱いやすさを重視した仕様。下部にはディフューザーを想起させる立体造形が施され、SUVとしてのタフなイメージと安定感を両立しています。オフロード走行時の小傷や泥汚れも目立ちにくい点が魅力です。
シングルマフラーと静粛性重視の設計
ハイブリッド仕様のX-BREAK S:HEV EXは、シングル出しのマフラーを採用。SPORTグレードのデュアルマフラーとは異なり、静粛性や環境性能を重視した控えめな仕様です。落ち着いたデザインで、ハイブリッド車らしい性格を表現しています。
ルーフスポイラーが引き締める後ろ姿

リア上部にはブラック仕上げのルーフスポイラーを装備。後方への空気の流れを整え、燃費や安定性に寄与するだけでなく、リア全体のデザインをスポーティに引き締めています。
スポイラー上部はルーフと同カラーで、サイドは無塗装樹脂カラーですので、車両カラーとの統一感が図られているデザインです。
まとめ:アウトドア志向と上質感を兼ね備えた完成度の高い一台

X-BREAK S:HEV EXの外装は、無塗装ブラックを基調としたタフな造形と、グリーンアクセントやダークメタリックホイールといったデザイン要素で、アウトドア志向のキャラクターを際立たせています。同時に、ハンズフリーパワーゲートやアイサイトX、パワーシートといったEX専用装備により、実用性と快適性も大幅に向上。2.5L e-BOXERハイブリッドによる静粛性と環境性能を持ちながら、SUVとしての力強さをしっかり残した仕上がりです。
次回の「内装編」では、撥水ポリウレタンシートやグリーンステッチ、最新のコックピット周りを含むX-BREAK S:HEV EXのインテリアを詳しく解説します。
👉次の記事:【内装・運転席編】2025年 スバル フォレスター X-BREAK S:HEV EX|撥水素材と先進装備が融合したコックピット
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