2025年モデルの新型 スバル・フォレスター X-BREAK S:HEV EXは、アウトドアユースを想定したストロングハイブリッドSUVとして、広々とした後部座席と実用性の高いラゲッジスペースを備えています。
リアシートは足元にゆとりがあり、リクライニング機能やシートヒーター、USBポートを装備し、長距離ドライブでも同乗者が快適に過ごせる仕様です。
さらに、ハイブリッド専用パッケージながら484Lの荷室容量を確保し、6:4分割可倒式シートを倒せば最大1796mmのフラットな荷室空間が広がります。
キャンプや車中泊などのアウトドアはもちろん、日常の買い物や旅行でも使いやすいリア空間を、実車の写真とともに詳しくレビューします。
目次
後部座席:撥水シートと快適装備で長距離も安心のリア空間
足元のゆとりとリクライニング機構で広さを実感

X-BREAK S:HEV EXの後部座席は、撥水性ポリウレタンと合成皮革のコンビシート(ブラック/グレー+グリーンステッチ)を採用。アウトドアや悪天候でも水や汚れが浸透しにくく、清掃性に優れています。
座面と背面はしっかりとしたホールド感があり、長距離ドライブでも体を支えてくれる仕様。
リクライニング機構を備えており、腰位置のストラップを引くことで背もたれの角度を調整できるため、長時間の移動も快適に過ごせます。

センターアームレストは空中で止まって、地面とだいたい水平に出るタイプで優秀です。

リアセンターアームレストにはカップホルダー(ラバー付き)が内蔵され、ドリンクを安定して置ける設計。同乗者の利便性に配慮されています。
広い足元空間

足元空間も広く確保され、身長168cmの私が座っても膝まわりに余裕があるサイズ感。

実は前列シートの裏がなだらかなカーブを描くように、えぐれているので、その分、膝の余裕が生まれているのです。

後部座席真ん中の足元、センタートンネル付近はちょっとだけ盛り上がっていますので。後部座席に3人乗ると中央席はちょっと窮屈かもしれません。
エアコン・シートヒータースイッチ

センターコンソール裏を見ていきましょう。
エアコンは風向きと風量調整のみで温度調整は無しのシンプルなタイプです。
後席用シートヒーター(左右)とUSB Type-C、Aタイプの両方が標準装備され、冬季の快適性やモバイル機器の充電環境も充実。
ラゲッジルーム:広い積載スペースと実用性で日常もアウトドアもカバー

写真を見ると、X-BREAK S:HEV EXのラゲッジルームは横幅が広い開口部が特徴で、大型の荷物や横長のアウトドアギアをスムーズに積み込める造りになっています。
開口部の下端はバンパーとほぼフラットな高さで、段差が小さいため重い荷物の積み降ろしがしやすい設計。ラゲッジフロアはフラットで奥行きも十分にあり、日常の買い物はもちろん、キャンプ用のテントやクーラーボックス、長尺の釣り竿やスノーボードなども余裕で収納できます。
また、開口部がスクエアに近い形状なので、無駄なデッドスペースが少なく、横幅1250mmの広さを最大限に活かせるのもポイント。サイドにはカーゴフックや電源ソケットも備わっており、アウトドアでの使い勝手がしっかり考慮されています。
この開口部設計は、大きな荷物の積載性を重視するアウトドアユーザーに最適で、ストロングハイブリッド仕様ながらも実用性をしっかり確保しています。
撥水カーゴフロアボード

フォレスター X-BREAK S:HEV EXのラゲッジルームには、撥水加工が施されたカーゴフロアボードが標準装備されています。アウトドアシーンで濡れたキャンプ用品や雪道帰りのスキー板を積んでも、水分や汚れが染み込みにくく、サッと拭き取るだけで清潔に保てるのが特徴です。
また、フォレスター X-BREAK S:HEV EXのラゲッジルームには、床面に縦方向へ3本のシルバー加飾ラインが施されています。
床面には前後に走るシルバー加飾ラインもあり、滑り止め効果とデザイン性を両立。アウトドアでの積載性を高めるだけでなく、見た目のタフさも強調した仕様となっています。
これらは見た目のアクセントとしてSUVらしい無骨さを強調するだけでなく、アウトドアギアや長尺物を積んだ際の滑り止め効果も発揮。荷物が走行中に横滑りしにくくなるため、キャンプ用品やスキー板などを積む際にも安心感があります。固定用のレールとして機能するわけではありませんが、デザイン性と実用性を兼ねた工夫として、他のグレードとの差別化ポイントになっています。
サイズと装備で使いやすさを徹底追求

フォレスター SPORT EXのラゲッジルームは、荷室高:887mm、最大幅:1250mm、奥行き:928mmとSUVとして十分な積載サイズを確保。
荷室容量は512L(後席使用時)です。

トランクルームの両サイドには荷かけフックの「カーゴサイドフック」、そしてアクセサリーのフックなどを取り付けられる「ユーティリティーナット」を装備し、拡張性の高いデザインとなっています。ちなみにユーティリティーナットは両サイドと、リヤゲートに設置されており、合計8箇所装備しています。
また、手前側のレバーを引くと後部座席をワンタッチで倒すことができますので非常に便利です。
展示車にはオプションのハーマンカードンサウンドシステムが入っているのでサブウーファーがあります。

X-BREAKの左サイトもほぼほぼSPORTと同じですが、ハイブリッドなので違う点があります。
SPORTにはあった左サイドには凹みがなくなっています。くぼみだったところに蓋がありますね。

上の写真はSPORTです。
ハイブリッド車はバッテリーが後部にある関係でここに機材があるのでしょう。

DC12V/120W電源ソケットがありますね。これで電源が取れます。
後部座席を倒す

後部座席は6:4の可倒式となっています。
倒す際は肩のレバーを引くか、トランクの両サイドのレバーを引くことで倒すことができます。
後部座席の裏面が、SPORTがファブリック生地だったのに対し、撥水加工の生地が貼ってあるのが特徴的ですね。
アウトドア用品を入れることを想定して、汚れに強い素材となっています。
裏面にもこだわっています。

倒すとかなり広くなりますね。
荷室を倒すと、全長1796mmとなります。
トランクスペースと後部座席との間に段差が生まれないよう、カバーがされているのがポイント高いです。
「ラゲッジスムーザー機能」が備わっており、後部座席を倒した際に荷室とシート間の段差をカバーしてフラットに近い面を作り出します。これにより、長尺物を滑らかに積み込めるほか、車中泊や荷物整理時にも扱いやすい空間が広がります。
ちなみに残念ながら後部座席を倒すと、フルフラットにはならないようです。
上向きに角度がついています。
床下収納

トランクルームの床下収納を見ていきましょう。
開けると、ほぼスペースはありません。SPORTでは空間であった部分がバッテリーと思われるもので埋まっています。

手前にちょっと深めの工具入れぐらいはありました。
ハイブリッド車だと積載性は劣りますね。
まとめ:広さと実用性で選ぶなら、アウトドア派も満足のX-BREAK S:HEV EX

2025年モデルのフォレスター X-BREAK S:HEV EXは、後部座席の快適性と484Lの広大なラゲッジルームを備えた、アウトドアユーザーに最適なSUVです。撥水性シートやUSBポート、シートヒーターで長距離移動も快適にサポートし、ワイドな開口部とフラットな荷室設計により、テントやスキー板といった大型ギアも余裕で収納可能。シルバー加飾ラインや撥水加工されたシート裏面など、細部までアウトドアでの実用性を意識した仕様が光ります。
次回は、より上質志向のハイブリッドモデル 「Premium S:HEV EX」編 として、シティユースからロングドライブまで快適性を高めた内外装や装備を詳しく解説します。X-BREAKとの違いや、どちらを選ぶべきかの参考になる情報をお届けします。
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