2025年モデルのフォレスターの中で、「Premium S:HEV EX」はいちばん静かに満足度が高いグレードだと思います。派手さや分かりやすいキャラクターを前面に出すX-BREAKやSPORTとは違い、このPremiumはあくまで日常に溶け込むことを重視した存在。毎日使って、長く乗って、その良さがじわじわ分かってくるタイプのフォレスターです。
X-BREAKが「アウトドアで気兼ねなく使い倒す」方向に振り切っているのに対して、Premium S:HEV EXは静粛性や乗り心地、内装の落ち着きといった部分に重心があります。撥水シートやタフな樹脂パーツで武装するX-BREAKに対し、Premiumはあくまで上質さと快適性が軸。通勤や買い物、高速道路での移動といった日常シーンを、少しだけ上質にしてくれるグレードです。
EXである意味も、とても分かりやすいです。外観や内装の雰囲気が変わるわけではなく、差はほぼ「アイサイトX」に集約されています。高速道路を使う頻度が高い人にとって、ハンズオフ支援や高度な運転支援が加わる価値は大きく、Premium S:HEVという完成度の高いベースに、安心感を上乗せしたのがEXだと感じます。
価格はPremium S:HEVが4,488,000円(税込)から、Premium S:HEV EXは4,598,000円(税込)から。約11万円の差で得られるのは、見た目の変化ではなく、運転中の余裕と安心感です。
そう考えると、このEXは「分かる人が選ぶ上位仕様」と言っていいかもしれません。ここからは、そんなPremium S:HEV EXの運転席まわりを、写真とともにじっくり見ていきます。
目次
ドアトリムのデザインと質感

ドアを開けた瞬間に目に入るドアトリムは、Premium S:HEV EXのキャラクターをとても分かりやすく表現しています。派手さはありませんが、決して素っ気ないわけでもなく、落ち着きと丁寧さが同居した印象です。近くで見たり、実際に触れたりするほど、このグレードが「上質路線」であることが伝わってきます。
ブラックを基調としながらも単調に見えないのは、素材の切り替えが巧みだからです。視線の流れも自然で、運転席に座る前から気持ちが落ち着く空間に仕上げられています。
素材構成とステッチカラー

ドアトリムは、本革調素材とソフトパッドを中心に構成されています。いわゆる高級車らしい強い光沢は抑えられており、ややマット寄りの質感です。指で触れるとしっとりとした感触があり、価格帯以上の上質さを感じさせます。
中央部にはスエード調の加飾が施され、見た目と触感の両面でアクセントになっています。
ステッチはPremium専用のブラウン系カラーで、ブラック一色の内装に柔らかさと温かみを加えています。
X-BREAKのグリーンステッチがアウトドア志向や道具感を強調するのに対し、Premiumは日常使いを強く意識した落ち着いた配色です。SPORTのブロンズステッチが持つスポーティな緊張感とも方向性が異なり、長時間乗っても疲れにくい雰囲気が特徴といえます。
アームレスト形状と操作系配置
アームレストはしっかりとした厚みがあり、肘を置いた際の高さも自然です。無理に姿勢を調整しなくても腕が収まり、長距離運転時の快適性にも配慮されていることが分かります。
ウインドウスイッチ周りのデザインはシンプルですが、各スイッチの操作感は非常に良好です。軽すぎず重すぎない適度なクリック感があり、操作した瞬間に確実な手応えがあります。ミラー調整スイッチの位置も分かりやすく、手探りでも迷いません。
写真では控えめに見える部分かもしれませんが、実際に触れてみると評価が上がる仕上がりです。毎日何度も触れる場所だからこそ、この“ちょうど良さ”がPremium S:HEV EXの内装全体の完成度を支えています。
本革巻きステアリングと操作系
ステアリング形状と握り心地

Premium S:HEV EXに装備される本革巻きステアリングは、写真からも分かるとおり、全体に厚みを持たせた造形が特徴です。細すぎず、かといって過度にスポーティでもない断面形状で、手を自然に添えたときの収まりが良く感じられます。
ステッチはPremium専用の落ち着いたブラウンカラーが採用されており、主張しすぎないのに確実に上質感を演出しています。X-BREAKのタフ寄りな表情や、SPORTのスポーティな演出とは明確に異なり、あくまで長時間の運転を前提とした“大人向け”の雰囲気です。グリップ部のレザー表面もきめが細かく、日常使いで手触りの良さを実感できそうです。
ステアリングヒーターと快適装備

ステアリングヒーターが備わっている点も、Premium S:HEV EXらしい快適性重視の装備です。冬場、エンジン始動直後でも手元が冷えにくく、最初の数分のストレスを確実に軽減してくれます。
ヒーターのオンオフスイッチはハンドルを握った際に右手親指で押せる位置。あくまで自然に使える装備としてまとめられている印象です。派手さよりも実用性を重視するPremiumの思想が、こうした部分にも表れています。
パドルシフトとスイッチ類

パドルシフトはステアリング裏側に自然な位置で配置されており、指を伸ばした際の距離感も適切です。強い操作感を求めるタイプではありませんが、減速時や下り坂での制御には十分な存在感があります。
左右スポーク部には、オーディオ操作や運転支援系スイッチが整理されて配置されており、写真からもボタンの配置が直感的であることが分かります。特に運転支援関連のスイッチは右側に集約されており、視線移動を最小限に抑えながら操作できる点が好印象です。全体として、操作に迷わせない“道具としての完成度”が高いステアリング周りだと感じます。
アクセル・ブレーキペダルの造りと操作感

アクセル、ブレーキのペダルまわりは、奇をてらわないごくオーソドックスな造りです。写真を見ると分かるとおり、アクセルはオルガン式ではなく吊り下げ式で、踏み替えの動作も自然。ブレーキペダルとの位置関係も素直で、初めて運転しても違和感を覚えにくいレイアウトになっています。
ペダル面には適度な滑り止めが施されており、雨の日や長時間運転でも安心感があります。踏み始めのタッチは穏やかで、ストロングハイブリッドらしい滑らかな加減速と相性が良い印象です。
スポーティさを強調するアルミペダルなどは採用されていませんが、その分、日常使いでの扱いやすさを重視した実直な設計だと感じます。
足元全体としてクセがなく、運転姿勢を選ばない点は、Premium S:HEV EXが「誰でも長く付き合える一台」であることを静かに物語っている部分です。
メーターまわりと先進表示
12.3インチフル液晶メーター

Premium S:HEV EXには、12.3インチのフル液晶メーターが採用されています。運転に必要な情報をグラフィカルに表示する設計で、視線移動を最小限に抑えながら、瞬時に状況を把握できる点が特徴です。写真を見ても分かるとおり、ステアリング越しの自然な位置に収まり、情報の整理が非常に分かりやすく感じられます。
左側の表示はグレードによって役割が異なり、ストロングハイブリッドモデルではパワーメーターが表示されます。一方、SPORT EXおよびSPORT EX Black Selectionではタコメーター表示となり、キャラクターの違いがメーター構成にも明確に表れています。なお、EXあり・EXなしに関わらず、Premium S:HEV系ではこのフル液晶メーター自体は共通装備です。
EXグレードでは、これに加えてアイサイトX対応のアイサイトアシストモニター表示が有効になります。運転支援の作動状況や周囲の認識状態を視覚的に確認でき、単なる表示の多さではなく、「理解しやすさ」を重視した構成です。Premiumの持つ上質さや安心感は、この先進表示によって一段と完成度が高まります。
アクセル・ブレーキペダルの造りと操作感

アクセル、ブレーキのペダルまわりは、奇をてらわないごくオーソドックスな造りです。写真を見ると分かるとおり、アクセルはオルガン式ではなく吊り下げ式で、踏み替えの動作も自然。ブレーキペダルとの位置関係も素直で、初めて運転しても違和感を覚えにくいレイアウトになっています。
ペダル面には適度な滑り止めが施されており、雨の日や長時間運転でも安心感があります。踏み始めのタッチは穏やかで、ストロングハイブリッドらしい滑らかな加減速と相性が良い印象です。
スポーティさを強調するアルミペダルなどは採用されていませんが、その分、日常使いでの扱いやすさを重視した実直な設計だと感じます。
足元全体としてクセがなく、運転姿勢を選ばない点は、Premium S:HEV EXが「誰でも長く付き合える一台」であることを静かに物語っている部分です。
インパネデザインと質感
水平基調インパネと上質な加飾

Premium S:HEV EXのインパネは、左右にスッと伸びる水平基調のデザインが印象的です。写真で見ると一見シンプルですが、実車を前にすると視線が自然と横に流れ、車内が広く感じられます。
加飾は主張しすぎない落ち着いたトーンでまとめられており、Premium専用の上質感がしっかりと伝わってきます。X-BREAKのアウトドア感やSPORTのスポーティさとは異なり、「日常で長く付き合える静かな上質さ」を重視した思想がはっきりしています。派手さを抑えつつも、安っぽさを感じさせないバランスが絶妙です。
素材の切り替えと触感
インパネ上部はソフトパッドが使われ、触れた瞬間にやわらかさがあります。一方で下部やグローブボックス周辺はハード素材とし、見た目と実用性を両立させています。この切り替えが自然で、写真でも質感の差が分かりやすいですね。
実車を見た印象としては、「触る場所」と「触らない場所」をきちんと考えて作られている、という点が好印象でした。ドライバーがよく視線を向けるエリアや手が届く部分は上質に、その他は割り切って実用的に。Premium S:HEV EXらしい、落ち着きと合理性を兼ね備えたインパネだと感じます。
グローブボックスの使い勝手と印象

グローブボックスは、意外と小さめ。写真のように奥が狭まっているため、車検証ケースや取扱説明書を入れると、埋まってしまうかもしれません。
インパネ右側スイッチまわりの実用性と思想

写真のとおり、ハンドル右下のインパネには「運転の中枢」をまとめた操作エリアが用意されています。エンジンスタートスイッチを起点に、電動テールゲート、EVモード、照度調整、AC100V電源までが一列に集約されており、見た目は控えめながらも機能密度はかなり高い構成です。Premium S:HEV EXらしく、派手な演出ではなく“使う人の動線”を優先したレイアウトになっています。
エンジンスタートスイッチの位置と使いやすさ
ステアリングのすぐ右側、視線も手の動きも自然に届く位置にエンジンスタートスイッチが配置されています。最近のスバル車の中でも、この位置は特に使いやすく、シートに深く座ったままでも無理なく指が伸びます。
スイッチ周囲の質感もマットで落ち着いており、Premiumグレードらしい上品さを邪魔しないデザインです。
EVモード/電動テールゲートの配置
EV MODEスイッチとテールゲート開閉スイッチが並んで配置されている点も、このグレードのキャラクターをよく表しています。
EVモードは市街地や住宅街での静かな走行に活躍しますし、電動テールゲートは買い物や子どもを抱えている場面で本当に重宝します。これらをセンターではなく、運転席側に集約しているのは「ドライバーが主導権を持つクルマ」という思想が感じられる部分です。
AC100V電源スイッチとハイブリッドらしい装備
下段にあるAC100V(1500W)の電源スイッチも見逃せません。ストロングハイブリッドの電力を活かし、キャンプや災害時に電化製品を使えるこの装備は、フォレスターの実用SUVとしての価値を一段引き上げています。
スイッチ類はシンプルなアイコン表示で、初めてでも迷いにくいのも好印象です。
照度調整と“夜間の快適さ”
メーター照度のダイヤルもこのエリアに配置されており、夜間走行時のまぶしさを即座に調整できます。Premium S:HEV EXは静粛性と落ち着きが魅力のグレードなので、この細かな調整ができる点は長距離ドライブで効いてきます。
このインパネ右側は、豪華さを主張する場所ではありませんが、実際に使い続けるほど「よく考えられている」と感じさせるエリアです。Premium S:HEV EXが“上質な日常車”として完成度が高い理由が、こうした細部に表れています。
ナビまわり・センタークラスターの使い勝手と印象(エアコン操作含む)
11.6インチ縦型ディスプレイの見やすさと直感性

Premium S:HEV EXに搭載されるセンタークラスターの核となるのが、11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイです。縦型の大画面は情報量が多く、それでいてレイアウトが整理されているため、実車に座ると「意外と分かりやすい」という印象を受けます。
ナビや車両設定、オーディオ操作などを大画面で一括して扱えるため、操作を何度も切り替える必要がなく、直感的に使える点が好印象です。
Apple CarPlay/Android Auto対応の利便性
このディスプレイは、エアコンやラジオなどの基本操作に加え、Apple CarPlayとAndroid Auto™に対応しています。スマートフォンに入れている地図アプリや音楽アプリを、そのまま車内で使えるため、普段のスマホ環境を大きく変えずに済みます。
お気に入りのオーディオアプリで音楽を流しながらドライブできるのは、日常使いではかなり便利で、「クルマに合わせる」のではなく「自分の環境を持ち込める」感覚に近いです。
エアコン操作は快適性と分かりやすさを両立
エアコンはフルオートエアコンを採用し、左右独立温度調整機能を備えています。運転席と助手席でそれぞれ好みの温度に設定できるため、同乗者との温度差によるストレスが起きにくい点は大きなメリットです。
操作自体も分かりやすく、温度調整は上下の物理ボタン、設定状況は画面で確認できる構成になっています。走行中でも迷いにくく、視線移動が少なく済むのは実用面で評価できます。
ストロングハイブリッドならではの快適性
ストロングハイブリッドモデルの特徴として、エンジンが停止している状態でもエアコンやヒーターを作動できる点が挙げられます。モーター走行中でも室内環境が安定しており、信号待ちや低速走行時でも快適さが途切れません。
静粛性の高さと相まって、車内で過ごす時間そのものが落ち着いたものになっていると感じました。
デザインと質感のまとめ
センタークラスター全体は、インパネと統一感のあるデザインでまとめられており、縦型ディスプレイも浮いた印象はありません。機能が多くても操作が難しくならず、日常的に使いやすい。この「扱いやすさ」が、Premium S:HEV EXの上質さをしっかり支えている部分だと思います。
シフトレバー&センターコンソール
シフトレバーの素材とデザイン

Premium S:HEV EXのシフトレバーは、本革巻きを採用した上質な仕立てが特徴です。手に触れた瞬間の質感はしっとりとしており、日常的に操作する部分としての満足度は高めです。シフトブーツにはシルバーステッチが施され、派手さはないものの、Premiumグレードらしい落ち着いた高級感をさりげなく演出しています。
この部分はグレードごとの差が分かりやすいポイントでもあります。
SPORT系ではブロンズ調の加飾によってスポーティさを強調し、X-BREAKでは樹脂素材を中心としたタフな印象に振られています。それに対してPremium S:HEV EXは、「目立たせない上質さ」を重視した方向性で、内装全体との統一感を大切にしている印象です。
シフトまわりのピアノブラック調シフトパネル(シルバー加飾付)も、インテリアを引き締める要素として効果的で、実車では光の反射によって表情が変わる点も好印象でした。
ワイヤレス充電・USBポート配置

センターコンソール前方には、Qi規格対応のワイヤレスチャージャーを装備しています。対応スマートフォンを置くだけで充電できるため、ケーブルを用意したり抜き差ししたりする手間がなく、日常使いでは非常に便利です。トレイ形状にも余裕があり、置き直しのストレスが少ない点も実車で確認できました。
加えて、USB Type-C(3.0A)とUSB Type-A(2.4A)をそれぞれ備えており、新旧どちらのデバイスにも対応できます。ワイヤレス充電と有線充電を使い分けられる構成は、通勤からロングドライブまで幅広いシーンで使い勝手の良さを感じさせます。
電動パーキングブレーキと操作系

センターコンソールには電動パーキングブレーキとVIEWスイッチがまとめて配置されています。スイッチ類は視認性が高く、シフト操作から自然な流れで手を伸ばせる位置関係になっており、操作動線に無理がありません。
特にVIEWスイッチは、周囲確認を頻繁に行う場面で直感的に使える配置となっており、運転中の安心感につながります。見た目の整理感と実用性のバランスが取れており、Premium S:HEV EXが「日常で快適に使うこと」を重視したグレードであることが、このエリアからもよく伝わってきます。
DC12V/120W電源ソケット

USB電源が2口もあり、電源的には十分ありますが、ちゃんとカップホルダーの手前には12Vのソケット電源もありました。
さらにコンソールボックス前には小物置きもありました。
全体として、シフトレバーとセンターコンソールは、上質・実用・落ち着きというPremium S:HEV EXのキャラクターを象徴する仕上がりだと感じました。
センターコンソールボックス
アームレストの質感と高さ

Premium S:HEV EXのセンターコンソールに触れて、まず印象に残るのがアームレストの出来の良さです。ブラウン系の張り地はシートとしっかり統一されており、触れたときの質感も柔らかめで上質です。表皮のきめが細かく、ステッチも控えめなので、主張しすぎず落ち着いた雰囲気にまとまっています。
高さ設定も絶妙で、自然に肘を置いたときに肩や腕が浮かないポジションです。ドライビング中に無理なく体を預けられるため、街中はもちろん、高速道路での巡航時にもリラックスした姿勢を保ちやすいと感じました。長距離移動が多い方ほど、このアームレストの恩恵は大きいと思います。
収納力とETC配置

センターコンソールボックスを開けると、ETCの装置が目をひきます。
その分コンソールボックス内の収納部分は大きくは見えませんが、深さがあり、財布やサングラスなどをまとめて収納しても余裕がありそうなスペースです。内部はシンプルな形状なので、物の出し入れがしやすく、実用性重視の設計だと感じます。
ETC2.0はこのボックス内の前方上部にスマートに配置されています。運転席からの操作性を損なわず、外から配線や機器が見えない点は、Premiumグレードらしい配慮です。必要な機能はしっかり備えつつ、視界やインテリアの雰囲気を乱さない。このあたりのまとめ方は、上質志向のS:HEV EXらしい仕上がりだと思います。
運転席シートとポジション
シート素材と座り心地

まず前提として、Premium S:HEV EXのシート表皮は標準仕様では
撥水ファブリック/撥水トリコット[グレー/プラチナ(ブルーステッチ)]が採用されています。
実用性と耐久性を重視した素材で、日常使いを想定した安心感のある仕様です。

一方、今回撮影した展示車は、本革シート(ナッパレザー/ウルトラスエード®)のオプション装着車でした。
写真からも分かるように、ブラウンを基調としたシートは見た目の上質さが際立ち、室内の印象を大きく引き上げています。中央部にはパンチング加工が施され、サイドにはウルトラスエード®を組み合わせることで、視覚的にも触感的にもワンランク上の仕立てです。

実際に座ってみると、クッションはしなやかで、身体を面で支える感覚が強く感じられました。特に太ももや腰まわりのフィット感が自然で、長距離運転でも疲れにくそうな印象です。
標準の撥水ファブリック仕様が「気兼ねなく使える実用性」だとすれば、この本革オプションは「所有する満足感」を重視した選択肢と言えます。
パワーシートとメモリー機能

Premium S:HEV EXには、10ウェイパワーシートが標準装備されます。
前後・上下・リクライニング・ランバーサポートまで細かく電動調整でき、自分の体格に合わせたドライビングポジションを作り込みやすい点が特徴です。
さらに、乗降時にはシートが自動で後退する機能も備わっています。動きは控えめで自然ですが、乗り降りの際に足元の余裕が生まれ、日常的に使うほどありがたさを実感しやすい装備です。
シート素材が標準仕様であっても、このパワーシートとポジション設計そのものの完成度は高く、運転姿勢が安定します。
本革オプションを選べば快適性と質感はさらに高まりますが、Premium S:HEV EXは「シートポジションの作りやすさ」という点でも、上級グレードらしい完成度を持った一台だと感じました。
サンルーフ(オプション装備車の場合)
開放感と室内の印象

オプション装備車に限られますが、大型サンルーフ(電動スライド式)は、室内の印象を大きく変える存在です。
写真からも分かるように開口部はかなり広く、天井いっぱいにガラスが広がることで、前席に座ったときの視界が一段と抜けます。
操作はスイッチひとつで完結し、ワンタッチで開閉が可能です。反転装置も備わっているため、実用面でも安心感があります。
チルト状態でも十分に光が入り、フルオープンにしなくても開放感を楽しめる点は、日常使いでは特に好印象です。
設計としては、あくまで運転席中心の開放感を重視した印象で、後席よりも前席に座ったときの恩恵が大きく感じられます。
フロントウインドウから続く視線の抜けと相まって、ドライブ中の圧迫感を和らげてくれます。
まとめ|Premium S:HEV EXは「落ち着いた完成形」

ここまで内装を細かく見てきて感じるのは、Premium S:HEV EXは「完成度の高さ」を静かに主張するグレードだという点です。
派手な演出やスポーティさを前面に出すのではなく、素材の質感、操作系の自然さ、視認性や快適性といった“日常での満足度”を丁寧に積み上げています。
同じフォレスターでも、
X-BREAKはアウトドアでの実用性を最優先し、
SPORTは走りの雰囲気や視覚的な刺激を重視しています。
それに対してPremium S:HEV EXは、静かで上質な移動空間を求める人に向けた明確な思想を持っています。
ステアリングやシート、インパネ、センターコンソールに至るまで、
「触れる時間が長い部分ほど丁寧につくられている」ことが、このグレードの一番の魅力と言えるでしょう。
ストロングハイブリッドとの組み合わせも含め、フォレスターの中で最も“大人向け”の完成形です。
次回予告|後部座席・トランク編へ
次回は、後部座席の居住性とトランクまわりの実用性をチェックします。
後席の足元スペースやシート形状、荷室の広さや使い勝手は、ファミリー用途や長距離移動を考える上で重要なポイントです。
Premium S:HEV EXは後席でも同じ価値観が貫かれているのか。
そのあたりを、実車写真を交えながら詳しく見ていきます。
フォレスターおすすめ関連記事
X-BREAK
【外装編】2025年 スバル フォレスター X-BREAK S:HEV EX|無塗装ブラックとグリーン加飾が際立つタフSUV
【内装・運転席編】2025年 スバル フォレスター X-BREAK S:HEV EX|撥水素材と先進装備が融合したコックピット
【内装編】撥水!広い後部座席と484Lラゲッジでアウトドアも快適!2025年スバル・フォレスター X-BREAK S:HEV EX リア空間を徹底レビュー
SPORT
【現車確認】2025年 新型フォレスター SPORT EX 外装編|漆黒グリルとブロンズ加飾が映える最上級スポーティSUV
【内装・運転席編】2025年 スバル フォレスター SPORT EX|ブロンズ加飾が光る先進コックピット
【後部座席&トランク編】2025年スバル フォレスター SPORT EX|足元が広いリアシートと余裕のラゲッジサイズを徹底解説
Premium S:HEV
【外装チェック】2025年 スバル・フォレスター Premium S:HEV EX|EXと通常モデルの違いはどこにある?
PAPER DRIVER LOVERS 