フェアレディZのNISMOが発売されます。ノーマルの新型フェアレディZは生産能力が追いつかず受注停止になっているにも関わらず、さらに上をいく希少としか言えないモデルを日産が出してきました。
価格は9,200,400円。
通常の新型フェアレディZの価格は5,398,800円ですから400万円弱の値上がりです。庶民にとってはスポーツカーからスーパーカーですね。
目次
購入条件は厳しい
先日スカイラインNISMOが抽選販売なんて話題もありましたが、フェアレディZは一見さんお断り。
なんとこれまでにフェアレディZを既に予約していて、まだ購入できていない方から優先的に受注を受け付けるというもの。
フェアレディZNISMOの方に発注の切り替えができるのです。
よって、フェアレディZはピンと来なかったけど、NISMOのエアロパーツがかっこいいから欲しい!と思っても現状買えません。
これまで予約済みで、全く音沙汰無しだった方には朗報ですが、プラス400万円ぽんと出せる方は少ないかもしれません。もともと500万円以上の車ですから出せる方も多いかもしれませんが。。。
V6エンジン・スペック
- エンジン形式:NISMO専用VR30DDTT型エンジン DOHC・筒内直接燃料噴射V型6気筒
- 排気量:2,997cc
- トランスミッション:マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx)
- 最高出力:420馬力(6,400回転)
- 最大トルク:520N・m(2,000-5,200回転)
スカイラインNISMOと似ていますが、最大トルクが30N・m低くなっています。その分低回転からトルクが出るようにチューニングされていますので、加速力はフェアレディZ NISMOの方が出だしは良いかもしれません。
前輪サスペンションの上を通っている補強「フロントストラットタワーバー」がフェアレディZの特徴です。
フロントビュー・全幅1,870mm
ノーマルのRZ34の全幅は1,845mmですので25mm幅が拡張しています。
これはダウンフォースをより多く獲得するためのNISMO専用フロントバンパーを装備しているためです。
以外にも最低地上高は125mm。ノーマルのRZ34が120mmですので、5mm高くなっています。
フェアレディZ伝統の長方形のグリルは、その面積の小ささで冷却効率の悪さが課題でしたが、このNISMO専用のフロントバンパーでは、開口部をよりワイドに、台形とすることでより多くの空気を取り込めるようになり、冷却効果を高めて、エンジンの最高出力を上げています。
また、フロントリップスポイラーがダウンフォースを生むことで高速安定性を高めてくれます。
ヘッドライトはノーマルと同じでしょう。
フロントグリルにはnismoのロゴと下にカメラっぽいのが見えます。
ナンバーはノーマルよりも上部に取り付けられていて、フロントグリルへの空気流入を多く確保しています。
鋭いバンパーカナード
フロントバンパーのサイド部分にあるバンパーカナードの形状もウイングのように鋭くなっています。
こちらでフロントホイールハウス周辺の圧力を下げてダウンフォースを増加し、操縦性能を向上させています。
サイド:全長4,410mm・全高1,315mm・ホイールベース2,550mm・最低地上高125mm
サイドを見ていきましょう。NISMOらしいサイドスカート、NISMO専用サイドシルプロテクターの赤いラインが魅力的です。
ドアミラーも赤いラインが入ったNISMO専用です。
ルーフはブラックに塗り分けられています。GT-R NISMOのようにカーボンではなさそうです。
日本刀をイメージしたシルバーのラインはそのままです。
NISMO専用サイドシルプロテクター
サイドスカート部分は赤いラインが入ったNISMO専用品です。
地上高が地面スレスレではないので、本来のサイドから車両下部への空気流入を防ぐ役割はあまり果たせないものの、サイドに流れる空気を整流してダウンフォースを発生させる効果があります。
リヤフェンダーあたりのくびれもいい感じです。
NISMO専用フェンダーモール
NISMOは車体幅が広がったのでフェンダーを延長するフェンダーモールが装着されています。
ホイール
フロントは255/40 R19 100Y XLタイヤ、NISMO専用のレイズ製アルミ鍛造ホイール。
リヤホイールはノーマル(275/35)よりも太くなっているのが特徴です。
285/35 R19 109Y XLタイヤ、ホイールはNISMO専用レイズ製アルミ鍛造ホイール。
リア周り
リアはスポイラーやバンパー形状がノーマルと異なるなど変更点が多くあります。
ぱっと見は下部バンパー形状がNISMO専用品となり、よりエアロ形状になっています。
リヤフェンダーのサイドから流れてきた風をいい感じに流してくれるエアロパーツがバンパーのサイドにつきました。
マフラー形状はノーマルと同じですが、車両底を流れる空気を整流するディフューザー、リヤフォグランプが追加されています。
リヤスポイラー
リヤのトランクスポイラー形状が変わりました。
こちらノーマルのフェアレディZです。スポイラーがトランクのゲート部分のみですが、、、
NISMOは左右両端までスポイラーが延長されています。
空気を極限までコントロールしようとする意図が見えますね。
ノーマルではなかったボディサイドまでスポイラーが追加されています。
形状は大人しめのダックテール形状です。
もう絶対買えない車両だが欲しい
購入条件はもうすでにフェアレディZを予約している方、という厳しい条件で、もはや購入は難しい車両ではありますが、エアロパーツをふんだんに追加したり、エンジンの冷却効率を上げたりして、死角無しな車両となっています。
1000万円弱な車両ですので、GT-Rのようなカーボンエアロパーツが欲しいところですね。外観上はカーボン感はありません。
フェアレディZ NISMOの車両総重量が1790kgで、ノーマルが1680kg〜1730kgですから、エアロパーツをつけた結果、100kgも増加していますからね。エンジンのパワーが向上しても、軽量化はできていないのが残念です。
でもその分、外観デザインは日本車の中でもぶっちぎりでかっこいい部類に入ると思います。
皆さんの参考になれば幸いです。