ついに、この時がやってきました。長らく「出るのか、出ないのか」と噂され続け、世界中の四駆ファン、そして日本中のランドクルーザー信者の視線を釘付けにしてきた一台、新型ランドクルーザー”FJ”がついにそのベールを脱ぎました。2026年5月、日本の自動車史にまた新たな伝説が刻まれることになります。
正直なところ、筆者を含め多くのファンは、発表の瞬間までハラハラしていたのではないでしょうか。というのも、先日発表されたタイ仕様の価格を日本円に換算すると「600万円超え」という情報が飛び交っていたからです。「コンパクトなランクルのはずなのに、そんなに高いのか……」と、夢が少し遠のいたような気分になった人も少なくなかったはず。しかし、安心してください。日本仕様の価格は、良い意味で私たちの期待を裏切ってくれました。
それでは、ようやく確定したスペック、そしてカタログから読み解けるFJの「本気の作り込み」について、徹底的に深掘りしていきましょう。
目次
1. 発売日と「安堵」の価格設定、そしてグレードの潔さ

まず、誰もが一番に知りたかった「価格」と「発売日」からお伝えします。
発売日は2026年5月14日!
新型ランドクルーザー”FJ”の発売日は、2026年5月14日。まさに今、日本の道を走り出す準備が整ったところです。
400万円台に収まった驚きのプライシング
注目のメーカー希望小売価格は、4,500,100円(税込)。
どうでしょうか。この「400万円台に収めてきた」という事実に、安堵した方は多いはずです。昨今の物価高やSUVブーム、そして何より「ランクル」というブランドの価値を考えれば、これは相当に戦略的な価格設定だと言えます。600万円を超えるとライバルの多い激戦区に入りますが、450万円であれば、日常使いのSUVからのステップアップ組も、本格的なアウトドア趣味を持つ層も、十分に射程圏内に入ってきます。
潔い「VX」ワングレード展開
設定されたグレードは、非常にシンプルに「VX」のワングレードのみ。
パワートレーンも「2.7Lガソリン車 / 5人乗り / 4WD」という、ランクルの「道具としての信頼性」を象徴するような質実剛健な組み合わせです。あれこれ迷う必要がない、メーカー側の「これがFJだ」という強い意志を感じる潔い構成になっています。
2. サイズ感の妙:日本で使う「ランクル」の正解

ランクル300や250を見て、「カッコいいけど、さすがに日本の住宅街や林道ではデカすぎる……」と二の足を踏んでいた人にとって、FJのサイズ感はまさに「ジャストサイズ」です。
日本の道路事情に寄り添った寸法
- 全長:4,575mm(バックドアのカメラ後端まで含む )
- 全幅:1,855mm
- 全高:1,960mm(ルーフレール上端まで含む )
- ホイールベース:2,580mm
全長4.5m強というのは、実は現行のミドルサイズSUVと比べてもかなりコンパクトです。一方で、全高が1.9mを超えているため、数値以上の圧倒的な存在感があります。
驚異の機動力と走破スペック
特筆すべきは、最小回転半径が5.5mに抑えられている点です。本格的なラダーフレーム構造を持つ四駆としては非常に優秀で、街中での切り返しや、狭いオフロードコースでもその機動力をいかんなく発揮してくれるでしょう。さらに、250mmという余裕の最低地上高は、大きな岩が転がる河原や深い雪道でも、車体底面をヒットさせるリスクを大幅に軽減してくれます。
3. パワートレーン:枯れた技術の「究極の信頼性」
心臓部に採用されたのは、排気量2.693Lの直列4気筒「2TR-FE」ガソリンエンジンです。
熟成の2.7Lエンジン
- 最高出力:120kW [163PS] / 5,200r.p.m.
- 最大トルク:246N・m (25.1kgf・m) / 3,900r.p.m.
- 燃費(WLTCモード):8.7km/L
この2TR-FE型は、長年トヨタの屋台骨を支えてきた熟成のユニットです 。最新の複雑な電子制御満載のエンジンよりも、過酷な環境での「壊れにくさ」と「直しやすさ」を優先した、まさにランクルらしい選択です 。
トランスミッションには6 Super ECT(電子制御6速オートマチック)を組み合わせ、スムーズな加速と最適なギヤ選択を両立しています。
本物の四駆システム
駆動方式は本格的なパートタイム4WDシステムを採用。普段は「H2(2輪駆動)」で燃費を稼ぎ、路面状況に応じてダイヤル一つで「H4(4輪駆動)」、さらに強大なトルクが必要な場面では「L4(強力な4輪駆動)」へと切り替え可能です。また、スタック時の強い味方である「電動リヤデフロック」もしっかり標準装備されており、オフローダーとしての格が一段違います。
4. 外装(エクステリア):アイコニックな「角目」の再来

外観デザインは、まさに「タフネス」そのものです 。直線を基調としたスクエアなフォルムは、歴代ランクルへのオマージュを感じさせつつ、現代的な洗練さがあります 。
印象的なフロントフェイスと足回り
最大の特徴は、コの字型に光るデイタイムランニングランプを備えた「角目Bi-Beam LEDヘッドランプ」です。
グリル中央に鎮座する「TOYOTA」レターエンブレムと共に、一目でFJだと分かる強烈なアイコンになっています。
足元はブラック塗装の18インチアルミホイールに265/60R18タイヤを装着し、タフな印象を打ち出しています。
実用を極めたリヤデザイン

リヤにはオフローダーの証、背負い式スペアタイヤを採用。
バックドアは横開き式で、ダンパーにより任意の位置で保持が可能です。
後方スペースが限られた場所でも荷物の出し入れがしやすい、日本での使い勝手を考え抜いた設計です 。
またルーフレールも標準装備し、SUVらしく積載量も考慮されています。
5. 内装(インテリア):使い倒せる「ギア」としての質感

インテリアには高級SUVのような過度な装飾はありませんが、そこには「本物の道具」だけが持つ機能美があります 。
素材のこだわりと先進コックピット
シート表皮には汚れに強いブラックの合成皮革を採用。フロントには快適温熱シートやステアリングヒーターを備え、冬のアウトドアも快適です。
テクノロジー面では、12.3インチの大型ディスプレイオーディオと、3つのデザイン(Smart/Tough/Sporty)から選べる7.0インチTFTカラーメーターを搭載。
車両の傾斜角などを表示する「オフロードコンテンツ」も設定されています 。
広大なラゲージと独自の収納

リヤシートは6:4分割可倒式で、倒せば最大1,480mmの荷室長を確保。
特筆すべきは、販売店オプションの「モールパネル」です。バックドアやラゲージ壁面に装着し、キャンプギアなどの小物を壁面に機能的に収納可能で、車内を自分だけのガレージのように演出できます 。
6. まとめ:新型ランドクルーザー”FJ”は、誰のためのクルマか
結論として、新型FJは「ランクルの魂を、最も身近に、そして自由に具現化した一台」です。
新設計のラダーフレーム 、信頼の2.7Lエンジン 、そして最新のToyota Safety Sense を備えながら、タイでの600万円超えという不安を払拭する450万円という価格で登場したことは、日本のファンにとって最高の回答でした。
こんな人には、間違いなく最高の相棒になります:
- 「本物のランクル」に乗りたいが、300や250はサイズも予算も大きすぎると感じていた方。
- キャンプやスポーツの道具をガンガン積み込み、泥や雪を気にせず使い倒したい方。
- 先進の安全装備と、何十年経っても色褪せないタフなデザインを両立させたい方。
新型ランドクルーザー”FJ”。それは単なる移動手段ではなく、あなたの日常を「未知への冒険」へと変えてくれる、最高の相棒になるはずです。
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