マツダが2023年10月の「ジャパンモビリティーショー2023」で世界初公開したコンパクトスポーツカーコンセプト「MAZDA ICONIC」 SP」(以下、アイコニックSP)は、マツダが求める「クルマの純粋な楽しさ」を新時代に合わせて再定義した一台です。
走りを予感させる低重心プロポーションから、未来を見据えたサステナブルな内部外装の素材選択まで、マツダならではの技術力とデザイン哲学が余るすところなくずっと使っています。この記事では、アイコニックSPの特徴を詳しく解説していきます。
目次
低重心プロポーションがもたらす「走る歓び」

●コンパクトながら耐力に強い
アイコニックSPのボディサイズは、全長4180mm×全幅1850mm×全高1150mm、ホイールベース2590mm。 視覚的にも軽快感とスポーティさを強く感じられ、非常に低く構えたフォルムが特徴です。
●軽量・コンパクトなロータリーエンジン搭載
ボンネットを抑えられた理由の一つが、ロータリーエンジンの採用です。エンジン本体のコンパクトな会話、車両部寄りに発電用ユニットとして搭載されています。これにより理想的な重量配分と低重心を獲得し、コーナリング時の応答性やドライバーとの一体感を高めています。
●特徴的なドア開閉機構
さらに注目したいのがアイコニックSPのドアの開閉方法。 写真からは、一見して通常のヒンジドアと大きく上昇するような開き方が確認できます。 乗降性を考慮しつつも、スポーツカーらしい特別感を演出する工夫が随所に感じられるポイントです。
常識を排したシンプルかつエモーショナルなデザイン

● スポーツカーの美しい原型を追求
エクステリアデザイナーによると、デザインの無駄な装飾を排し、「ピュアなライトウェイトスポーツカーのプロポーション」を突き詰めることを最重要視したこと。現代的な複雑なラインや過剰なエアロパーツではなく、シンプルでありながら抑揚あるサーフェスを活かすことで、マツダが大切にしてきた「魂動デザイン」の進化形を感じさせます。
●スペシャルなソリッドカラー「VIOLA RED」
車体を彩る「VIOLA RED(ヴィオラ レッド)」は、マツダが長年こだわり続けてきた「赤」の新たな表現です。白色の下に、なんと27回もの赤色の色をクリアに塗り重ねることで、思い出のある発色と陰影を眺めています。見た瞬間に心を躍らせて「赤」を実現したいという想いが込められており、光の当たり方によって表情が変化し、車の造形をより充実させてくれます。
●フロントライトは折りたたみ式
アイコニックSPのフロントライトは、車両のシルエットに溶け込むように膨張式(リトラクタブル風)になっています。ロードスターやRX-7で一世を風に漂わせたリトラクタブルライトを直感とさせる演出が、ファン心をくすぐります。
広島の伝統とサステナブル素材が融合したインテリア

●「インディゴ・ブルー」が映えるコクピット
インテリアに採用されている「インディゴ・ブルー」は、広島が日本有数のデニム産地であることと、赤系との相性を最大限に活かすために選ばれたカラーです。ドライバーの視界に入るシートや内装に、この懐かしい青を置いてことで、外装の赤とのコントラストが点灯に演出されています。
●藍染コットン糸×3Dニットのシート
シート素材には、藍染のコットン糸を使用した3Dニットが採用されています。ソフトな通気性と通気性、そして手仕事の温かみを感じさせる独特の表情が特徴です。軽量かつ耐久性が求められるスポーツカーのシートとして、機能とデザインを両立させています。
センター部に配られた4本ライン

アイコニックSPの内装デザインには、センターコンソール付近に4本のラインを施し、それにつながる形でシートの後ろ部分にも4本ラインが見られます。
アイコニックSPはヴィオラと言う4本の弦をもつ弦楽器をモチーフとしており、その弦楽器の要素が外装のふくよかさの他にも、屋内にも散りばめられています。
●牡蠣殻由来の素材を相談したホワイトパーツ

白いパーツには、広島産の牡蠣殻を再利用した素材を使ったというユニークな試みが行われています。地元の特産品からの再生素材を活かすことで、サステナブルなだけでなく「Made in HIROSHIMA」という認識を強くアピールしています。素材選択のこだわりに至るまで、環境への配慮と地元への愛情が込められています。
新時代のロータリー+EVシステムが拓く可能性

● MX-30 Rotary-EVをベースにした発展形
アイコニックSPに搭載される「2ローターロータリー-EVシステム」は、すでに市販されている「MX-30」 「ロータリーEV」のシリーズ方式ハイブリッド技術をベースにしながら、ロータリーエンジンをシングルから2ローターへ強化し、置き縦レイアウトを採用した発展形と考えられます。 バッテリーはセンタートンネル部に搭載可能性が高く、車両の低重心化と適宜重量配分の最適化、50:50を実現。 公表されている最高出力は370psで、車両は1450kg。 パワーウエイトレシオは約3.9kg/psと非常に高い水準である。
●パラレル式への発展も想定
発電専用としてのシリーズ方式だけでなく、2ローター・ロータリーエンジンの駆動力を後輪に直接伝えるパラレル式としても構成でき、エンジンによる走る楽しみを与えてくれます。
●カーボンニュートラル対応の拡張性
2ローター・ロータリーエンジンは、水素や合成燃料など多様なカーボンニュートラル燃料を燃やせる拡張性の高さも大きな魅力。内燃機関の楽しさを活かしつつ、電動化の善意を取り込み、環境への配慮も両立する――これこそがマツダ流の「新時代のスポーツカー」のあり方と言えるだろう。
「新しい時代」に向けたマツダの挑戦

アイコニックSPは、マツダがこれまで頑張ってきたスポーツカーの歴史と認識を継承しつつ、「これからの時代」に求められる環境対応やサステナビリティを考慮した一台です。 ライトウェイト&低重心レイアウトからなる軽快なハンドリング、
目を奪われるような待ちある赤、広島の伝統を協議したインテリア素材、そして新時代を見据えた「2ローターロータリーEVシステム」。これらが融合し、クルマを愛する人の心を満たす「走る歓び」と未来への希望を、ひとつのコンセプトカーに決意。
次のステップとして、このアイコニックSPの市販化の可能性に多くのファンが期待を寄せています。見通しでは公式発表はありませんが、マツダの革新的な挑戦を見届けたいという想いはますます高まることでしょう。今後の動向にも注目が集まることは間違いありません。
>>次の記事:【現車確認】MAZDA ICONIC SPの魅力全開!注目スペックと内外装を徹底レビュー
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