【年式見分けポイントも調査】デロリアン「DMC-12」実車を見てきました。やはり本物は映像で見るよりもより平べったく、大きく感じます。
デロリアンとはあの大人気映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズに登場するあの車です。
デロリアンは1981年から1982年に生産された生産台数わずか8975台が生産され、現存する車は2022年現在、日本では1500万円弱で取引されています。
今回はその実車が見れたのでその様子をお伝えします。
目次
スペック
エンジンは排気量2849cc 直列V型6気筒 SOHCエンジンとなっています。
最高出力は5500回転で130馬力(US仕様)〜150馬力(EU仕様)となっています。
見た目はスーパースポーツカーですが、意外と抑え目なスペックとなっております。
この車が開発発売された当時はオイルショックがあり、スペックよりも経済性を優先して当初8気筒予定を、6気筒にしたというエピソードも残っているようです。
ミッションは5速MTと、加えてAT仕様もありました。ATは3速しかなかったというのは時代を感じさせます。当時はMT主流だと思うので先進的な感じはあったかと思います。
フロントビュー
このカクカクっとしたデザインはかっこいいですね。
フロントライトは意外と飛び出るリトラクタブルライトではなく、大きく4灯があるタイプです。
ボンネットが真っ平らというのは今では考えられないです。
かっこいいとしか言えませんね。
年式見分けポイント
ちなみにボンネット正面右側、運転席前あたりに給油口があるタイプが81年の初期型で、給油口がないものが82年の後期型のようです。給油口がないモデルはボンネットを開けて給油するというなんとも面倒な仕様となっています。
さらに83年の最終型は、ボンネットに縦のラインがなくなった真っ平らで、デロリアンのロゴマークが入っているようです。
また81年最初期型はホイールの中央が灰色で、81年の半ば以降は写真のように中央が黒色になっています。
サイドビュー
サイドから見ると運転席の位置の低さがわかります。
ヘッドライトは当時の規制で最低地上高が設定されていたらしく低くできなかったようですが、運転席は地面スレスレで寝転んで運転するスタイルですね。
シートは見た感じですが、ふかふかなソファーのような感じがします。
リヤビュー
リヤのエンジンフードの隙間がすごいです。
エンジンフードは2枚あり、上の段々のやつと下に平らなものがあります。
雨が降ったらどうなってしまうのか心配になる構造ですね。この車両はおそらく後付けの冷却ファンが中のエンジンフードについているようです。
夢のある車両
昭和生まれの男子なら一度は憧れたデロリアン。
実際乗るとなると、その価値も凄いですが、低すぎる運転席に戸惑うかもしれません。ホンダのS660のような感じでしょうか。
試乗動画を見てもブレーキの効きは甘く、ハンドルもキレが悪いようです。
でもお金があるなら所有はしてみたい。そんなモデルでした。
皆さんの参考になれば幸いです。